短編詩集『2文字の詩集』
1.人の詩
人になって読んでください。
2.雨の詩
冬の雨に濡れながら読んでください。
3.花の詩
花が好きなら、嫌いになってから読んでください。
1.人の詩
人は、夜光虫なのです
一人で生きれぬ寂しさも
月を触れぬ虚しさについても
淀むホワイトの安い光に群がって
忘れてみたりするのですから
ただ、近年ではこの偽物の光の群れが
奇っ怪であると話題になり
地上の星空として、宇宙遊泳の人気スポットになったりしているとか、いないとか.......。
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2.雨の詩
あめ
あめつめため
あめつめため
あめつめため
たがため?つめため、
つめっためっつめっためっ
つめっためっ
あめつねったね?
たがため?
タガメがため?
タガメがためあめつめため?
かさねがさねつめため?
何度目?
あめつめため
忘れられないあめ
つめため
つめためっ
あめっつめっためっつめっためっ
今はよけいにつめっためっ
たがため?
タガメがため?
No〜
きみがため
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3.花の詩
花が、嫌いです
僕は静かです
どちらかと言えば、突き刺さる冬を好んでおり、夜中の2時が華であり、
ぽつりぽつりと、言葉の雫が垂れていくのが好きであり
ですから、花が、嫌いです
あのベタ塗りのグロテスク一輪一輪にはきっと
(僕なんかには一生分からない)何か大きな闇が含まれているのです。
恐ろしい。
ですからね、
月下美人でさえ僕の足元にいようものなら、踏み潰します
カーネーションなんか折り紙みたいにハサミで刻んで茹でて
逆にバラなんてものは一生儚く散らないように、ノリの類で固めましょう
祖父の墓に咲いた鶏頭の花は縦に破いて横にも裂き、焼香にだって使ってやりません。
おお、たんぽぽよ、向日葵よ
お前らの首から上は刈り取って
一面茎畑にしてやろう
刈り取った首は花びら1枚1枚、1番痛むように、ささくれを剥くように剥きとって、すり潰して、投げ飛ばして、泣き崩れて、泣き崩れて.......
これでもう、花が好きだった君のことなんて思い出さないなと、唾を吐いて死んでやります
こんにちは。コーノです。
年が明けたと思ったら、もう1月が終わりそうになっていて、早いなぁって思います。