第1話
第1話 妹を探して魔法学院へ?
---街の中---
ど、どうしよ…まずは案内板とか探すべきなのかな?でも場所が分からない…で、でも知らない人に話しかけられるのかな…。そんなこといってられない、は、話しかけるんだ!
僕は今通りかかっている女性に話しかけてみた。
「す、すみません…。あ、あの少し案内板などある場所を教えていただきたいのですが?」
「%$°#$€%°#%¥$€」
え?まさか言葉が通じないの!?
や、やばい…ど、どうしよう…
と考えていたらその話しかけてくれた人が何かを言い出した。それを言っていると同時に魔法陣が足元に出始めた。
「え?!なに!またどこかに飛ばされるの!?」
と思っていたがそんなことはなく、気がついたら・・
「大丈夫?君」
「ん?え!?言葉通じる!?ど、どうしてですか?!」
「えーと・・言語魔法で通じるようにしたんですよ」
「え?魔法?この世界、魔法が使えるんですか!?」
「はい。使えますよ。」
え?今使えるって…ってことはあの魔法陣は召喚魔法…でも一体誰が…
「あ、そういえば、先程何かを聞きたそうにしていたのでは?」
「あ、そうでした!あ、あのこの街の案内板とかそんなものありませんか?」
「えーと・・一緒に行きましょうか?」
「え?大丈夫なんですか?用事とかあるならそちら優先されても大丈夫なんですよ?」
「大丈夫です。それに先程の会話からして別の場所から来たようですしね?ここに来た理由、案内板に着くまでお話して貰えませんか?」
「え?あ…はい。いいですよ」
僕はここに来るまでの事を全て話した。
---街の案内板前---
「なるほどね・・つまり…君は別の世界から来たと…確かにこの世界に召喚魔法はあります。けど過去例に人間を召喚したという例はありません。ですが、これも何かの縁ですね。私の学院に来てください」
え?私の学院…?どういうことだろうと思いついて行った。
---ユイナムール魔法学院校門前---
「到着しましたよ」
「はい…ってす、すごいですね…」
「ありがとうございます。これでもここの学院長するのは骨が折れるもので」
「え?!学院長さん!?だからさっき私の学院って…」
「あ、はい。言ってませんでしたね…このユイナムール魔法学院の学院長をしてます。アイリ・エリルカです… ん?あれ?あそこにいるのはここの生徒ではないようですが、誰でしょう?」
学院長さんがそう言ってから僕もそこを向いた。そこにいたのは。
「な、那月!」
「おや、君の知り合いで?」
「あ、はい!僕の妹で…」
と話していると那月がこちらに気づいた。
「に、兄さん!無事でよかったぁー!私急にここに飛ばされてびっくりして、それに兄さんもいないし…」
「そ、そうか…僕も那月を探そうとしていたんだ。でも案内板を教えてもらったんだが何かの縁だと言ってこの人にここに案内されたんだ」
「そ、そうなんだ。あ、あのどうもありがとうございました。兄さんをここまで連れてきてくれて」
「いえいえ。こちらこそ」
え?あれ?言葉…
「那月?どうして言葉…」
「あぁ…ここの生徒?さんに魔法かけてもらったんだよ」
な、なるほど…だから言葉が分かるのか…と思っているのもつかの間、学院長さんが急になにか言い出した。
「うん!決めました!あなた達、私たちのこの学院に入りなさい」
「えぇ!?」
こうして、梁人の妹探しは終わり、そして学院長の気まぐれでまさかの学院入り!?これからどうなることやら…。