Important Mission(重大な使命) #物書きのみんな自分の文体でカップ焼きそばの作り方書こうよ(ペヤング)
#物書きのみんな自分の文体でカップ焼きそばの作り方書こうよ の、勝手に参加作品のつもりです。お湯を沸かすところまでしかできませんでした。申し訳ありません。国道50号を走っていると、ペヤングの工場が見えます。
私はその薄く透明なフィルムに手をかけた。こんなところで失敗するわけにはいかない。手に汗がにじんだ。焦るな。私は自分に言い聞かせると、フィルムを無事にはがすことができた。
すると、
「!」
私の脳裏には「お湯」という言葉が浮かんでいた。すぐさま湧かさなくてはいけない。さもなくば、口にするまでの時間が長くなってしまうからだ。
私はやかんを手にした。全力でバルブをひねり、水道の蛇口から猛烈な勢いで水を注ぎ、万全に万全を期して、私は慎重にやかんを乗せた。私は一回でガスコンロを点火することに成功した。
これでいい。私は額の汗をぬぐった。
しかし、私の脳裏にまた別の言葉が浮かんだ。「湯沸かし器」。そうだ、そうだった。私は焦っていたためにその文明の利器のことを忘れていたのだ。
私は悔やんだ。だが、もはや手遅れだった。引き返せない。やかんからは蒸気がのぼり始めていたからだ。このまま行くしかない。手ごわい。私の背中を脂汗が伝っていた。この程度のミッションは無数にこなしてきたというのに。私は強く決意して次の一歩を踏み出した。
ところが、ああなんという失態だろう。私はお湯にばかり気をとられ、フィルムをはがしただけでその先の必要不可欠な作業を忘れていたのだ。
呆然とする私を尻目に、やかんの蒸気は勢いを増していた。
「段取りが悪い」
私の脳裏に、決定的な言葉が浮かんでいた。私はひざを落とし、頭を抱えるしかなかった。
いや、落ち込んでいる暇はない。私には重大な使命が
いいから、早くしろよ。
失礼しました。