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旅立ちの日

「……今日は、卒業式だ。この学校とも、お別れだ」

周りからはグス、と泣く声も聞こえる。

「今日の日程はもう卒業式以外無い。……この教室に、何か言い残した事が有る奴は、言っておけ」

そう言うと化は教室から出て行った。


「…………皆さん、先ずは卒業おめでとうございます」

「おめでと、ございます!」「おめ、で、と……!」「おめでとうございます……!」

など、生徒は泣きながらそれぞれ言う。

「今まで、本当に有難う御座いました。貴方達のお陰で、この学校も、私達教師も、とても深く、優しい思い出が出来ました」

「こうちょ、せんせい……!」

「……私達は貴方達生徒の事を絶対に忘れません。……勿論、転校して行った翔華さんの事も」

「……」

「…………駄目ですね、まだ言いたい事が有ったのに、忘れてしまいました。けれど、一番大事な事を伝えられましたし良しとしましょう。……皆さんの道が、少しでも明るい道で有りますように……。これで校長先生の話は終わりです」


「……終わった、な」

もう生徒は皆帰った。廊下で走っても良い。煙草を吸っても良い。……そんな意味の無い空間で一人ごちた。

「さて、教室掃除すっかー」

と言いながら教室の戸を開けると、そこには――


珍しい試みを。

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