怒った聖女は『王子、ハゲろ』と書いた~反省しています!婚約破棄された翌日の私と、国中がふさふさになった件~
後書きに王子のSSを置いています。
気になる方はぜひどうぞ。
【追記 6/15】 ご好評につき、アラン視点SSと『アランの秘密の辞書』を追加しました。
リアクション、ブックマーク、評価が本当に励みになっています。 一つひとつの反応に力をいただいています。
「聖女ユウ!そなたとの婚約は破棄させてもらう!」
「……え」
その男性は、神殿の大階段の上からキラキラしい金髪を靡かせて声を上げた。
――くそ王子め。
何度言っても、名前すら覚えてくれない。
私は『ユイ』だ!
私にだって言い分はある。
大体、あんたなんか願い下げなのよね。
ある日突然、この世界の都合で召喚された私の身になれって話だ。
いきなり足元が輝き、気づいた時には異世界だった。
大勢のおじさん達にまじまじと観察され、『聖女様!』と呼ばれた日を思い出す。
しかも、いきなり王子の婚約者にされたのだ。
シンデレラストーリー?
まさか。
私が、この顔だけ男にどれだけの表情筋を使い、笑顔を作ってきたことか。
今だってそうだ。
我慢しようとしても、勝手に顔に出てしまう。
作り笑いは苦手なのよ。
ひくひくと、口元が引き攣る。
反論したいのをぐっと堪え、拳を握った。
しかし、王子はさらに続けるつもりらしい。
「おい、聞いているのか!?返事くらいしたらどうなのだ」
まずは、階段から降りてこい。
人と話すときは、目線を合わせるのがマナーだ。
突然、騎士たちが神殿に押しかけ、取り囲まれたのだ。
そして王子だけが、階段の上から登場した。
演出か。
私の周りの神官さんたちが、動揺しすぎて視線を泳がせている。
なかには、倒れそうなおじいちゃんもいるじゃないか。
真っ昼間の神殿で、何をやらかしてくれるんだ、まったく。
五分前までの、平和な午後を返してほしい。
神殿を訪れた一般人にも注目されてしまっている。
「聞けば、本来の世界ではただの平民だったらしいじゃないか。そんな女を王族に迎えるなんて言語道断だ!しかも年齢不詳だ!何故いつもはぐらかすんだ!」
(22歳で『聖女様』って呼ばれるのが恥ずかしいからよ!しかもあんたより年上だしね!)
この野郎。私の世界の99%の人間を馬鹿にしやがった。
平民で悪いか、ちくしょう!
「わかりました。婚約破棄を受け入れます。……そこの貴方たち!誰でもいいわ。ペンを持ってる?」
近くに立っている神官さんたちに声をかける。
「え……はい。持っておりますが……」
その中の一人が、少し戸惑った様子で答えてくれた。
それを聞いて、声の主が誰かわかった。
(あ、アランさんか……)
怒りでちょっと我を忘れてしまっていた。
くそぅ!好きでもない男に、なぜ振られなきゃいけないんだ!
アランさんの方がよっぽどいい!
彼は、私がこっちの生活に早く慣れるように、よく声をかけてくれるんだ。
比べるまでもないだろーー!
「紙は?」
「両方あります……。しかし、ユイ様、そんな場合では……」
――うっ!ごめんアランさん。
彼は、神殿でも偉い立場のイケメンなのに。
困ったように目尻を下げさせてしまった。
心配してくれてありがとう。
「おい聖女!貴様、承諾したならさっさと退場するのが筋だろう!」
王子が、私を指さして喚き散らしている。
ふん。知るもんか。
庶民を怒らせたら王様だって後悔するんだから。
そして、私は普段から神殿にいるんだから、退場するなら王子の方だ。
理不尽すぎる。
「いえ。最後に殿下に祝福を……と思いまして。これも聖女の務めですし」
「ふん。殊勝な心がけだな」
受け取った紙に、ペン先を落とす。
――『王子、ハゲろ』。
その文字を、丁寧にゆっくりと書いた。
うん、上出来だ。
我ながら綺麗に書けた。
なぜ私がペンを要求したのか、わかるでしょうか。
それは、なぜか私の文字には、神聖力が宿るからだ。
それを利用して、“日本語”で好き勝手しているのは秘密だ。
出来上がった渾身作を、そのまま王子の取り巻きに押し付ける。
その人は、目を見開いてその紙を見た。
神聖力を感じ取ったからだろう。
「捨ててくださっても構いません。……では失礼します」
私の能力は浄化だから、何を書いても発動する効果は同じだ。
なら、『王子、ハゲろ』を持っていると想像したほうが楽しいわ。
ふふふ。そう考えるとシュールでいいわね!
「では、殿下のご多幸をお祈りします」
◇◇◇
――1年前――
それは、会社から家に帰る途中の出来事だった。
私は、謎の力で地面に引っ張られ、尻もちをついた。
お尻を強くぶつけ、痛みに顔を顰める。
「あいたた……」
足元にはよくある魔法陣……みたいなものが光り輝いている。
「え??」
そして――。
一瞬で、別の場所へ移動していた。
見間違いかと思って目を擦ったが無駄だった。
「……はぁーー!?」
驚きのあまり、声が裏返ったのは仕方がないと思う。
私が周囲を見回すと、かなり大きな空間だと気づいた。
天井が高い!
これ、ステンドグラス!?え、教会!?
「聖女様!聖女様のご降臨だ!」
私を囲み、大げさに手を合わせる人たち。
いや、なにこの状況?
何の理解もできないまま、私はその日から「聖女様」になってしまった。
昔から私は、書道を習っていて字は上手いほうだった。
――しかし、まさか。
「さすが聖女様が書いた、聖なるお言葉!」
またしても皆が感激する。
日本語が、呪文のように見えるらしい。
ちなみに、今書いたのは「豚汁が飲みたい」だった。
聖女はこの世界の穢れを浄化し、ちょっとした加護を与えられるらしい。
(しかし……豚汁でもやはり効果はあるみたいだなぁ)
こうして私は王子と婚約させられ、黙々と適当な日本語を書く毎日を過ごすことになった。
さっき婚約破棄されたけどね。
◇◇◇
「聖女様、聞きましたよ!大丈夫ですか!?あの馬鹿なボンボン王子がまたやらかしたんですって!?なんて不敬なんでしょう……!」
翌日、見習い神官服を着た女性が部屋に走り込んできた。
この世界での初めての友人、ベティだ。
アランさん同様、彼女もまた私によくしてくれる。
いや本当、ベティの言うとおりなんだけれど……。
ボンボンじゃない王子は存在するのかな?
「それよりも……さっそく天罰が当たったみたいですよ。これ見てください!今朝の新聞です」
ベティが差し出してくるが、まだ私の読解力は小学生並みだ。
小難しい新聞をスラスラとは読めない。
「うーん。まだ複雑な言い回しとか、読めない単語も多くてさ。ベティ、ちょっと読み聞かせてくれる?」
「あ……!私としたことが!え~とですね……」
――『以下、某使用人の証言です。』――
『で、殿下……。あの、あれ?え!?』
『なんだ、先程からジロジロ見て。無礼だぞ』
『……いえ。あ、急に腹痛が……!失礼します、では!』
『は?なんだあれは』
侍従が扉を閉めた瞬間。
声が響き渡ったという。
『うわあああぁ!?なんだこれはーーーーー!!!』
――以下略。
「って書いてありますね」
ベティが新聞から顔を上げた。
その瞬間、私はスッと目を逸らした。
やばいやばい……いや、やばい!
さすがに20歳前の王子様の髪が……というのは忍びない。
というか、え、私?
私のせい?『王子、ハゲろ』って書いたから!?
「ベティ!紙とペンをお願い!」
きっと今の私の顔色は真っ青なはずだ。
私の様子に気づいたベティは、すぐにペンと紙を渡してくれた……が。
ぼそり、と彼女の呟きが聞こえた。
「天罰ですよぉ。今度会ったときに笑ってやればいいと思いますけど」
「………。」
それはさすがに気まずいわ。
ベティの言葉は聞こえなかったふりをして、ペンを走らせる。
――『毛根が復活しますように』。
書き上がった瞬間に、神聖力が宿ったのがわかる。
いや、なんで?
今までどんなことを書いても、現実に影響はなかったのに!
何かしらの条件があるのかもしれない……。
しかし、やれる事はやったはずだ。
あとは続報を待つしかない。
「でも、これで神官長もアラン様も大喜びですね!」
「へ!?なんで?」
アランさんの名前が出て、さっきとは違う意味で心臓が跳ねた。
いやいや、だって。
歳上で優しくて、気遣いもできて、頼りになるんだよ!
そりゃ、私なんかがーー!とは思うけれど。
惚れ……惚れても仕方ないじゃない!
「神官長はアレですけど。……アラン様は――」
「ベティ」
突然、低い男性の声がベティの言葉を遮る。
「アランさん!」
白い神官服に、サラサラの銀髪。
一見すると近寄りがたい雰囲気だが、その穏やかそうな目元が印象を和らげている。
毎回見惚れてしまうのは内緒だ。
「ユイ様、おはようございます。……ご加減はいかがですか?昨日は相当なショックを受けたのでは……」
アランさんは心配そうに眉尻を下げて、私の手を取った。
あれ……。
いつもより距離が近い。
珍しい事態に驚いて、顔に熱が溜まっていく。
(なんで!?近い近い!美形が近いよ……!)
「……あ、う。ううん。全然!むしろ、お互いにこれで良かったと思う。王子とは話も性格も合わなかったしね」
「……そうですか。良かった。いえ、決して昨日のことではなく――」
なぜか、先ほどよりもしっかりと手を握られる。
駄目だ。
私には刺激が強すぎる……!
ベティ、助けて!
アランさんのひんやりとした指先とか、意外と男性らしい節だった指とか。
すべてダイレクトに伝わるんですが!
「ああああの、アランさん!?今日の業務!そう、今日の業務を始めましょう!すぐに!」
「……もう少しゆっくりでも大丈夫ですよ?」
おい私、噛みまくりじゃん。
ちょっと落ち着け。
一瞬だけ、アランさんは目を丸くした。
そして、その直後に首を傾げて微笑んだ。
「やはりユイ様は勤勉で素敵な方です。だからこそ昨日のような事は許せない。……あのボンクラが」
私への過剰な褒め言葉のあとに、何か聞こえた気がする。
でも、低く呟かれた言葉は聞き取れなかった。
「いえ!褒められるようなことじゃないんです!文字を書いて落ち着きたいというか……!心の叫びを神様に受け止めてもらいたいというか……!」
意味がわからない言い訳しか出てこない。
私の脳みそめ!さらにポンコツになっているじゃないか。
ベティの深い溜め息が聞こえてくる。
「……聖女様、落ち着いてください。……とりあえずお支度するのでアラン様は出ていってください、ほらほら!」
ベティがパンパンと手を叩いて、場を仕切り直し、アランさんを追い出しにかかった。
アランさんは名残惜しそうに、何度もこちらへ視線を寄越す。
勘違いしてしまいそう。
この二人は、仲がいい。
なんでも幼馴染みで、ずっと神殿で一緒に過ごしてきたらしい。
……やっぱりお似合いだわ。
ベティは可愛いし、優しい。
私ならベティを選ぶ。
だから、アランさんが私にだけ優しいなんて思っちゃ駄目なのに。
さっきみたいなことをされると、つい期待してしまう。
少しだけ冷静さを取り戻した私は、複雑な聖女服をベティに着せてもらった。
うん。やっぱりベティはいい子だ。
ちくりと胸を刺す痛みを無視して、私は執務室の机でペンを取った。
聖女の仕事とは、一日二十枚〜三十枚の“浄化と守りの言葉”を書くこと。
実に簡単だ。
でも、やはり神聖力を使うと、体力が削られる。
それからは隣でアランさんが補助につくようになったのだ。
(王子なんて、気軽に何枚も書かせようとしてきてたしね)
それを阻止してくれたのが、アランさんだ。
アランさんがいなかったら、きっと私はもっと早く使い潰されていたかもしれない。
ちょっと怖い話だけれど。
一番に『私』を心配して、守ってくれた人。
そして……この世界の人は「ユイ」と発音するのが難しいみたいだ。
アランさんだけが呼んでくれる。
それから、私にとって『アランさんは特別』になってしまった。
今日の業務もここまで――というところで、アランさんが声をかけてきた。
「ユイ様……あの……ご相談があるのですが」
「あれ……アランさん、どうしました?」
珍しい。
アランさんはいつも、自分の机で黙々と仕事をしている。
仕事中にあまり私語をしないのもそうだけれど。
様子がおかしい。
目元と耳が微かに赤い。
驚くことに、指を何度も組み替えて、もじもじしているように見える。
「あの……。もしよろしければ、私にもユイ様の世界の言葉を教えてもらえないでしょうか……」
かなり控えめな声だった。
今日は、本当にどうしたんだろう。
「構いませんけど、神聖力は私だけが使えるみたいですよ?」
「いいんです。お願いします」
アランさんは必死に頼んできた。
お世話になっている人には、恩返しをしたくなるものだ。
私は少し嬉しくなって答えた。
「わかりました。なにか、書きたい言葉はあります?」
「はい。あの……愛、あいしてる、と」
それを聞いた時に胸に痛みが走った。
まるで、針で刺されたみたいだ。
どろりとした嫌な感情が溢れ出そうになって、私はそっと目を逸らした。
笑顔でペンを取る。
「じゃあ、書きますね……」
そう言って私は、アランさんの要望通りにお手本として書いてあげた。
彼は嬉しそうにそれを手に取って微笑んだ。
「ありがとうございます。きちんと練習しますね」
いや。感謝はしなくてもいい。
ただの私の愚痴を書いただけだから。
彼に渡したのは……。
――『イケメンのばかやろう!期待させるな!』。
そんな嫉妬まみれの言葉なんだもの。
彼がそれに見入っている間に、別の紙にさっと書きつける。
今度は違う文字だった。
(……ごめんなさい、アランさん。でも浄化は込めておいたから)
私は、たった今『愛しています』と書いた紙を、そっとポケットにしまった。自分用だ。
なぜか持っておきたくなったのだ。
くそぅ。
わかりきっていた失恋でも胸が痛いな!
「ユイ様、あの……。これを渡してもいいでしょうか」
翌日、アランさんから、1枚の紙を渡された。
一生懸命練習したのだろうが、線がよれて読みにくかった。
それは――。
『イケメンのばかやろう!期待させるな!』と書かれていた。
「アランさん、これ……」
私が驚いてその紙を握りしめると、彼は目元を赤くして答えた。
「ユイ様に渡したくて、練習しました……。しかし、あまりにも不出来で……。ですが、これが私の気持ちです」
後に知ったことだけれど、彼は一晩中練習したらしい。
この世界にはない日本語で、私に伝えたかった――そう語ってくれた。
思わず、目頭が熱くなる。
こんな純粋な想いに対して、私はなんて意地悪をしてしまったんだろう。
だから……。
私も正直になることにした。
「違うのよ!それは……アランさんが他の人に渡すのかと思って嫉妬したのよ。意味が違うの」
「……嫉妬してくれたんですか?」
私の言い訳に対して、アランさんはなぜか嬉しそうに顔を上げた。
釣り合わないとか、もうそんなのどうでもいいじゃないか。
こんな表情で、こんなにも甘い熱を孕んだ瞳で見てくれる人を疑うほうが無理だ。
「うん。本当はこうなの」
私はことさら丁寧に、ゆっくりと書いていく。
――『愛しています』。
それを見たアランさんは、感心したように息をついた。
「難しいですね……。ですが、これが本当なんですね……」
確かに『愛』は難しい。
「うん。だから、一緒に書いてみようか。ほら、ペンを持ってここに座って」
「そ、それは……!ユイ様、近いです!」
彼を無理やり座らせて、ペンを取らせる。
「私の世界では、こうやって教わるのよ」
「う……。ユイ様。それで、これを書いたら、受け取ってもらえるのでしょうか」
アランさんが上目遣いで聞いてくる。
いや、私が座らせたから仕方がないけれど、威力が凄い。
もう。完敗だ。
「もちろん。アランさんが書いてくれたなら一生大切にします」
その日の彼の笑顔と文字は、私だけの宝物になった。
――後日談――
「なんだか、このところ神官長の髪が50%増量してない?」
「あ〜、それはですね……」
私とベティの目の前では、ファッサーと髪をかき上げる高齢の神官長の姿があった。
心なしか、若返って見える。
「国中でも、同じような現象が起こっているらしいです。今では聖女様に感謝をして、熱心に祈りを捧げる中高年の男性が多いとか……」
ベティが興奮した様子で教えてくれた。
いやマジか。
謎の波及効果が国中に及んでいたらしい。
――でも、良かった。
人が喜んでくれるなら、それが一番いい。
「そっか!まぁ、結果オーライで良かったわ!」
しかし、王子の髪は元に戻らず……。
それによって、女性からの人気も暴落したらしい。
イケメンの髪の毛は大切だ。
好感度のせいかな?私には一生わからない問題だ。
(アランさんがもしそうなっても、私はずっと好きだしね!)
そんなことを考えて彼の輝く銀髪を見つめていると、目尻を下げて微笑み返してくれた。
うん。今日も私は、紙とペンを持って頑張ります。
神→紙→髪
☆王子SSです。
「父上……。最近、髪の艶が……量が増えてませんか……?」
ゲフンゲフン!
隣で宰相が咳き込んだ。
わずかに肩が震えている気がする。
王は、ふさふさの金髪を耳にかけながらそっと視線を逸らした。
「……あ〜。お前は……輝き方が……いい気がするぞ……」
ゲフンゲフン!
宰相……お前も若返っていないか……?
――後に聞いた話。
この面談の後、宰相の咳払いがしばらく止まらなかったという。
※王様、宰相、神官長の髪は増えました。
※王子は増えませんでした。
おわり。
☆アラン視点SS 〜愛に試練はつきものだ〜
(ユイ様は鈍……じゃなく、純粋な方だ。あまり追い詰めると逃げられてしまう……)
ユイ様が書いたお手本をそっと指でなぞった。
少しあからさまだったかもしれない。
あれでは、告白も同然だ。
だからといって、やはり彼女の生まれた場所の文字で伝えたい。
「しかし難しいな……。前半は簡単だが……後半の『期待』、ここの部分が複雑だ。棒が多すぎる……」
だが、愛に試練はつきものだ。
私は、もう一度ペンを手に取って『イケメン』の簡単な部分から書き始めた。
これを一晩中繰り返し、黙々と練習したのだった。
〜アランの秘密の辞書〜
「ユイ様?“いけめん”は私に向けた文字では?それをなぜあの男に?」
「え!?いや……ほら、芸術は人類で共有するべきだし……」
「意味がわかりません!ユイ様はあの男が気に入ったってことですか?」
「違うーー!違うけど……ほら、アイドル的な……」
「ユイ様。その、『あいどる』も教えてください」
「え……!また分厚い日記を出してくるのやめてーー!」
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
もし物語を楽しんでいただけましたら、
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