炭酸みたいな雨
掲載日:2026/01/31
冬の晴天に
バラが干からびている
それは寒空の下で
炭酸みたいな雨降る風景画
絵の具の空虚
パレットの温もり
筆の先の色彩の空白
それまでは
どれほどの
時が流れても
行き着く先の
同じところへ
向かう放射状の結論
炎の雷
清流の頂き
海の七面鳥
変幻自在の紙グラス
コップの滴るいい子羊
グラデーションのゆらぎのような
小鳥たち
響き合う鳴き声の中で
無言を貫く
鳩は
いそがしく
地面をつついている
それは汚くもあり
美しくもあり
わたしたちは
あなたたちで
あなたたちは
わたしたちで
行き交う人の
無関心な関心事が
ときおり
新聞の記事のように
言葉を紡ぐ
明日の窓
昨日の扉
その間の揺れ動く
身体の芯から
炭酸みたいな
昇る雨が降る




