死ぬまで 武坂 亮太
高校2年の俺は、学生らしく学業に励み
友人も大勢いてむちゃくちゃ可愛い彼女がいて
そんな青春がしたかったなと俺の唯一の友人
前浜 由奈 とバカ話をしながら思った
バカみたい笑って周りのクラスメイトから腫物扱いされているし
誰も話しかけてこないし怪訝な顔を向けられて陰でコソコソ悪口を言われているし
まあいいけど。
昨晩の事を前浜に話そう
「前浜、怖い話ししてやろうか?」
「なによ、タケちゃん、怖いのちょうだい」
昨晩の事、公園にいた少女の事、首を絞めたこと
「ヤバいだろ。俺、警察に捕まんのかな」
「サイコだ!」
「俺もなんであんな事を言ったんだろう」
「知らんがな。けどさ、夢の可能性あるんじゃない?」
「夢?」
「もはや、首絞めるなんて犯罪でしょそれ。私の知るタケちゃんはそんなんしない、だから、夢」
「夢か、そっか夢の気がしてきた、夢だ」
そんな事を言って現実逃避した。
俺たちの言葉は放課後に簡単に無意味なものになる。
「前浜また学校で」
「タケちゃーん、バイバイ」
前浜はスカートをヒラヒラさせるこうやって俺をからかう
そして、前浜と別れた俺は自宅へ歩み始めた
「ばーか、死ね」
耳元で囁かれる
ハッと後ろを振り返ると昨晩公園にいた少女が目の前にいる
あれは夢じゃないことを思い知らされる
「えっと」
「忘れたの?寂しいわ、傷ついちゃう」
白々しい態度、謝るしかない
「謝るよ、ごめん」
「謝罪か~いいよ。そんなの事しなくても」
「そ、そう、じゃ俺はこれで」
「謝罪はいいけどさ、逃げ切れるなんて思わないほうがいいよ」
その言葉を振り切るようにしてその場を去った
夢でもないあれは現実だったんだ
動悸が止まらない団地の5階が家、早歩きをして階段を上がり少し震える手でカギを開けて
家に入ると鍵を閉めて部屋に行き腰が抜けるようにして床に座り込む
「警察に捕まるのか?外に行きたくない」
そもそも、俺がしたことだ非はあっちにない
けど、怖い
前浜だ、前浜に電話して気を紛らわそうと思って
前浜に連絡をした。
「はあい、なにタケちゃん」
「ごめん」
「・・・うん・・・なに?」
「昨日の女がいたんだよ」
「首絞めたって子か、こわ、ガチ?」
「ガチ」
「夢じゃないってことか、オモシロ!」
「楽しんでる場合か、俺は面白くない」
「こんな非日常楽しまなきゃ損だよ」
前浜に余計な事言ってしまったかもしれない
こうなると、前浜は何するか分からない。
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