第一話 雨
とうとう第二章に突入です!!
いつも読んで下さる方々ありがとうございます!
これからもよろしくお願いします★ミ
ぽつ・・・・
・・・・?
ぽつぽつ・・・・
・・・・・・・??
ぽつぽつぽつ・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・???
――――――ザアァ――――――
「・・・・・雨だっ!!」
ソールは駆け出した。
道がぬかるんで走りにくい・・・・
まさか雨が降るなんて思ってもいなかったから、ゆっくり歩きすぎていた。
もう少しでリリーの町だ・・・・そうしたら宿にでも泊まろうか・・・・一日くらい泊まるのだったらお金はどうにかなるだろう・・・
そんなことを考えながら走っていると石に躓いた。
今は夜だった。
ただでさえ夜で視界が悪いのに雨なんか降られたものだから、ソールは参っていた。
くそっ・・・・・こんなところじゃ、雨宿りをする木ですらない・・・・町まで行くしかないか・・・・
また立ち上がり走り出した。
するといきなり横から何かが倒れてきてまたそれに躓いた。
バシャッ
泥が顔や体についた。
ソールは旅を始めたばかりで服は二枚しか持っていなくて、これがその一枚だった。
ソールは躓いたものが気になり後ろを見た。
なんだ・・・・これ・・・?
人・・・のように見えるが生気が感じられなかった。
そっと近づき起こしてみると
・・・・・女?ひどく顔色が悪い・・・・
その女の子の顔は青ざめていて、苦しそうだった。
ソールはその女の子を背負った。
女の子はとても濡れていて冷たかった。
それに・・・・とても軽かった。
ソールは駆け出した。
早く・・・・この子を町に連れて行かないとッ・・・・
雨は止むことなく降り続いていた。