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良くある勇者が魔人を倒す話 (打ち切り)  作者: 冬暁ノ夜
中央大陸編 1章 王国
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28  馬鹿に付ける薬は異世界でも無い


「おいおい、ちょっと待てよ俺らの話聞いてくれないか?」


冒険者ギルドを出る直前に前に絡まれた男三人衆に絡まれる


(こいつら捕まってないのか、何でだ?)


誠二はそんな疑問を頭の中に浮かべる


因みにこいつらが捕まっていない理由は証拠が不十分だったためである、確かにこの三人衆はカレスらに絡んだが後から来た衛兵はそれが本当かわからないのだ何せ被害者たちがいないのだから、まあ、そもそも絡んで来ただけで捕まるかは疑問だが。



「この人たちどうしますか?」


ニールさんが誠二に近づき耳打ちをする


「無視していこう、どうせ厄介なことしか起きない」


誠二は小声でそう提案する


「そうですか」


ニールさんがそう言い三人衆を無視して突き進む、だがそう簡単には三人衆をかわせない、冒険者ギルドの扉の前まで来たあたりで三人衆がニールさんと扉の間に割り込む


「だから、待って言ってるだろ」


(はぁ~、誰か助けてくれないかな~?)


カレスはそう思い周りを見渡すがどいつもこいつも下卑た笑みでこちらを見ているだけで助けに入ろうとする気配は1mたりとも無いどころか一部の奴らは自分たちも絡みに行こうか、とすら思っている

因みに受付嬢は気づいたら消えていた


「あの~、どいt」

「うるせえ!てめえには用はねえんだよ引っ込んでろ」


ニールさんの言葉に食い気味に反応する三人衆、ニールさんは自分が喋っている最中に大声を出されてビクッ、っとしている


「おい、ガキどもこの前はよくもやってくれたな」

「今回はあの忌々しババアもいねーし」

「それにここでは誰も助けてくれねーな」


三人衆は綺麗に右からの喋る


「ねえ、誠二」

「ん?」

カレスが誠二に小声でしゃべりかける


「俺らもう17歳なのにそんなにガキに見えるかな?」

「まあ、あいつらからはガキ呼ばわりだから、ガキに見えるんじゃね?」

「…そうか………はぁ~」


そう言うとカレスは頭に手をのせいため息を吐く


「そうだ誠二、俺まだ闇魔法で試したことの無い魔法があるんだけどこのチンピラ共に試していい?」

「いや、流石に攻撃魔法は」

「いや、攻撃魔法じゃないやつ」

「じゃあ、どんな魔法?」

「相手の視界を奪って真っ暗にする魔法」

「ああ、でもいくら攻撃魔法じゃなくても人に魔法っていいのか?」


誠二はそう言うとニールさんの方を見る、因みにこの会話は小声でじゃないので三人衆に筒抜けである


「その程度では罪には問われませんよ、そもそも、この状況なら正当防衛です」


そう言うとニールさんはサムズアップする


「よし、中条やっちまえ」

「いや、待てよ俺らはまだ何もして無いだろ!」


そんな三人衆の正論なのか違うのか判断ができない叫びを無視してカレスは詠唱を始める


「我が操りし闇よ我が命に従いかの敵の道しるべたる聖なる光を覆い暗黒を生み出せ<ブラックアウト>」


詠唱の途中三人衆はカレスに襲い掛かろうとするがニールさんに行く手を阻まれる

そしてカレスの詠唱が終わると三人衆に変化は特に無い


「失敗か?」


誠二が問う


「いや、成功だ」


そう言うとカレスは三人衆の横を通るが男は邪魔をしたりはしない


「クソ、どうなってる見えん」


そう言うと男たちは手を前に出しゆっくり歩きだすが全員あらぬ方向へいき机などにあたり転ぶ


「早く来ないと魔法が解けちゃいますよ」


カレスがそう言い誠二たちは急いで冒険者ギルドを後にする



しばらく歩きカレスが言葉を発する


「あっ!、登録時に闇魔法書いてないのに闇魔法使っちゃった」

「あ」

「あ」


そう言うとニールさん、カレス、誠二は固まる


「私今回セリフなかったんだけど、冒険者になりたいって言い出したの私なのに」


今まで、投稿しばらく止まるとか言っておいて、たまに投稿してましたが今回で書き溜めが無くなったので今度こそしばらく投稿止まります


因みに投稿が止まる理由は短編を書いてるから

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