25 やっぱりせっかくの異世界なら冒険者にならなきゃ
瑞希が急にクイズという名の全然クイズじゃない物をやった翌日、カレスらは今冒険者ギルドの前にいる
何故かというと
「冒険者になりりたい!」
瑞希が昨日に続きまた大声で戯言を宣う、だが昨日と同じでカレスや誠二は無視する、誠二は本を読みながら何かを書き、カレスは昨日に続き闇魔法についての本を読んでいる
「冒険者になりたい!」
昨日に続きまたまた瑞希が叫ぶ、だがそんな瑞希の心からの叫びは無視される二人は本から目を離さずニールさんは苦笑いをする
「冒険者になりたい!」
誠二は昨日のことを学習し3回目でも反応しない、カレスは本から視線をずらし少し瑞希の方を見る、瑞希がそれに気付き希望に満ちた顔でカレスを見るが、カレスはすぐに本へと視線を戻す
「スゥー…冒険者になーりーたーいー!」
先ほどよりも声を荒げ、子供のように地団駄を踏む、だがそんなことをしてもカレスと誠二は本から目をそらさない、しばらく無言の時が流れたのち
「ねえ、せめて理由を聴いてよ、何で冒険者になりたいのかって!」
チッ
誰かのそんな舌打ちの後に誠二が問う
「何で冒険者なりたいの~」
とてもやる気がなさそうなように問う、因みにカレスは本から目を一切そらさない
「ふふん~、それはだねやっぱり異世界にきたら冒険者になるのが王道だと思うのです、なので!冒険者になろう!」
「いや、俺らは勇者として召喚されたんだから冒険者になる必要は無いだろう」
誠二の言葉に密かに頷くカレス
「うるさい、良いから行くぞ、ニールさんにはちゃんと許可とってるし」
「え!?」
誠二がそんな声を出しながらニールさんを見る
「冒険者になってた方が便利なこともあるので許可しちゃいました」
ニールさんは苦笑いをしながら答える
「朝日も行くぞー」
瑞希はそう言うとカレスの本を取り上げる
「はぁ~、仕方ないな」
こんな感じでカレスらは今冒険者ギルドの前にいる
気が変わったので短いのを一話だけ




