プロローグ2
カレス・ワレーダ 10歳
上に10歳と書いてあるな?だがそれは嘘だ!
まだ正確には9歳だ、今は10歳の誕生日前日である
カレスはとても興奮していた、明日になれば魔法が使えるか分かるからだ
魔法が使えない可能性もあるのだがこの時のカレスは、そんなこと1ミリ、足りとも考えていなかった
明日には魔法が使えると思っていたのだ
*これが明日の悲劇の悲しみを倍増させるとも知らずに、まあ、でもまだ今日だからね明日まで時間がある
朝、カレスは家族で朝御飯を食べている父、母、兄、
そして特筆すべきなのは現在14歳の姉である何と姉は魔法が使えるのだ
この事がカレスが魔法を使えると思っている事に繋がる
何故かって?、それはだなカレスは姉が魔法を使えると知ったときこう思ったのだ
姉が使えるなら血縁の俺も使えるのでは!?と
血縁だからと言っても使えるかは完全なる運なのだが
カレスにはそんなこと知りようが無いので仕方無いのだ(まあ、同じ血縁の兄が使えて無いんだから少しは疑問に思って欲しいものだ)
等の思考を巡らせていると気付けばカレス以外の皆はご飯を食べ終わっている
昼、カレスは何をしているかと言うと特になにもしていない
田舎なので学校が有るわけでもないので暇な時間を過ごしている訳ではない
自分が魔法を使えるようになったら何をするかとずっと考えているのだ。
「我が手に集いし火の精霊たちよ我が名により敵を焼き尽くせ!ファイヤーボール!、とか詠唱するのかな~」
「カレス~、お前暇なら勉強でもしたらどうだ?」
等と言う兄の声を無視しつつ、カレスは思考の渦に飛び込むのであった
夜、考え事をしているとあっという間にもう夜ご飯だ早いな~、等と思いつつご飯を食べる
「そう言えば、カレスは明日が誕生日だね、しかも10歳の」
と言う母の言葉の後に父が
「もう10歳か、カレスが楽しみにしてた、魔法の適正が分かる日だな、もうカレスも10歳か」
最後の方は呟くような感じて有ったためか隣の母にしか聞こえなかった
「もし、魔法が使えたら私が少し教えてあげるよ」
「あー、昼間何もせずに、考え事をしていたのはそれか」
等の言葉を適当に流し考え事をしながらカレスはご飯を食べた、なお姉の言葉には目を輝かせながら反応したのは言うまでもない。
カレスは興奮しながらも、何とか寝ることが出来た、次の日、つまりカレスの10歳の誕生日である。
カレスは起きて早々、服を全部脱ぎ、お風呂で体を洗うときよりもじっくりと、身体中を見たのは言うまでもないと思うが
悲劇はその直後に起こった
カレスの体は昨日と何ら変わり無いのだ、魔法が使えると体に出る紋章が無いのだ、その時、カレスにとてつもない閃きが走った
自分の死角である背中にでているのでは?、と見える範囲に出ているなら、見落とすはずがない、何故なら
姉に一度見せてもらったことがあるからだ、6歳の時の、らしい、ばかり使う時よりも成長したのだ!ハッハッハ!
「そうと決まれば早速背中を見てもらおう」
急ぎ服を着て、いつもご飯を食べる、リビングにいく
そして皆が揃っているのを、確認すると、いきよい良く
「背中を見て下さい!!」
と
家族は皆、訳が分からないと言う顔をしていたが、姉の言葉で、皆理解した
「あ~、紋章が背中に出てるかもと言うことか?」
「そうそう!」
カレスはすごいいきよいで頷いた
そして、父が近付きカレスの服を上げた
父は一通り見たあと、
「無いな」
と言う短い一言を発した
こんなにも短い言葉で絶望したのは、カレスは産まれてからは勿論、中条朝日、として生きていた、時にもなかった、カレスは絶望のあまり、orz ←こんな感じに膝から崩れ落ちたのであった、
そっと近付き、カレスの背中をさすった、姉が自分のことかのように、悲しい顔をしていたのは、カレスは、これから一生知ることは無いだろう。
カレス・ワレーダ 16歳
カレスは16歳である
16歳だ!、カレスは、冒険者に成っていた、16歳で仕事に就くのは早いとも、思ったが、カレスが15歳の時に発した兄の
「カレスは、そろそろ流石に、就職先を見つけたらどうだ?」と言う、言葉からすると、16歳では遅いのかも知れない(この兄の言葉は、何かやりたいことがあるならさっさと初めといた方が良いぞ、と言う意味であり、別に遅くない、むしろ早いくらいである)
ちなみに、カレスの冒険者ランクはE級である
冒険者ランクは下から
F,E,D,C,B,A,S
である、まあ、良くあるやつだ、冒険者ギルドについても、良くあるやつだ、世界中にあるやつだ
カレスのE級は低く見えるかもだが、良く考えて見て欲しい
カレスは、産まれてから、ほとんど、剣の修行何てやったことが無いのだ、15歳から兄に少し、教えて貰いそこから一年F級として、修行したのだ!、別に世界的には遅くないのだ
最初は魔法使い、をやろうとしたのだが、魔法の適正が無かったからな~(ちなみに、この時のカレスは昔自分で、言っていた、知識無双しよう、と言うこは、完全に忘れている)
ちなみに、家族に冒険者になる、と言った時は、反対されるかと思ったが、母は
「やりたいなら、お母さんは、反対しないけど、大丈夫?」や
父からは
「でも、お前、剣とか使えないだろ、修行、から始めるなら、時間がかかるんじゃ無いのか?」や
兄からは
「じゃあ、俺が、少しだけ剣を教えてやるよ」と言われた、唯一、反対したのは姉だけだ、別に反対して欲しいって訳でも無いんだけど。
あ~、姉がどうやって、反対したのか、気になるって?も~、仕方無いな~
「冒険者、何て危ないよ、カレスなら、他にも出来ることあるでしょ!、勉強したら覚えも良いし、頭も良いし」
等々、1時間ぐらいごねられた、我ながら、良い姉を持ったな、最終的に「一ヶ月に一回生存確認の手紙を送ること!」で解決した、姉は魔法が使えるので、もう少ししたら、王都の魔法師団に、入隊するために、王都にいくから、せめて手紙で生存確認が欲しいようだ。
そんなこんなで冒険者になったカレス・ワレーだは冒険者ギルドで依頼を受けて
町の外に出ていた
そんなとき
突然地面に魔法陣が現れ、目映い光に包まれ眩しさで目を閉じた、そしてしばらくして光が収まり、目を開けれるようになり、目を明ければそこは先程まで居た場所とは違う場所だった
そこは、手入れが行き届いた無駄にだだっ広い空間だった、カレスが立っている場所には先程地面に突然現れた魔方陣が書かれていた
そしてその回りには魔法使いと思われるローブを羽織っている人が12~18人ほど居る
カレスが事態を飲み込めずボーッとしていると、奥から、服装的に高貴な方だと思われる人が、カレスに近付きこう告げた
「ようこそ勇者様よくぞ召喚に応じてくれました」と
エピローグは、メモにエピソードかいてたけど、こっからは無計画なんだよな~どうしよう(ボソッ