理想の女の子
俺は最近、小説を読んでいて、あるシーンに目が止まった。
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「なんか悩んでるの?」
「お前にはかんけーねーよ」
「すごくあるよー?」
「は?なんで?」
「じゃー、私が落ち込んでたら、俺くんは『かんけーねー』っていうの?」
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うわぁ……こんな女の子を俺は彼女に欲しい。男なら必ず一度は思ってしまう事だろう。
いつもお節介で、ニコニコしていて、いつも俺の味方で、悪い事をしたら叱ってくれて、良い事をしたら褒めてくれる──そんな天使。
そんな事を考え……いや、妄想していた。
そして勢いで、俺は友人にこのシーンの事を話し、「こんな女の子はどこにいるか教えてくれ!」と、そう聞いた。
すると「どこか」と一言返ってきた。
────ぬ?
舐めてるな。舐めくさってやがるな。
俺は「場所聞いてんだよ!」と返信し、続けて「明確な場所だよ!」と打って送信してやった。──────すると。
「地球」
そう一言返ってきた。
なるほど、確かに明確な場所だ。
だがな、些か範囲がちと広すぎやしないか?
「もっと解像度遥かに上げていこう」こう言ってやった。数分後。
─────ん?
即レスしてた友人から返事が来ない。
どうやら会話に飽きたようだ。
そんな考えていると遅れて返事が返ってきた。
「解像度上げたら何も見えなくなったってことは、やはりそんなものは存在しなかったってことかね」
(っ'ヮ'c)ファァァァァァァァァァァ