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理想の女の子

作者: Chapi



 俺は最近、小説を読んでいて、あるシーンに目が止まった。


────────────────

 

「なんか悩んでるの?」

「お前にはかんけーねーよ」

「すごくあるよー?」

「は?なんで?」

「じゃー、私が落ち込んでたら、俺くんは『かんけーねー』っていうの?」


────────────────


 うわぁ……こんな女の子を俺は彼女に欲しい。男なら必ず一度は思ってしまう事だろう。


 いつもお節介で、ニコニコしていて、いつも俺の味方で、悪い事をしたら叱ってくれて、良い事をしたら褒めてくれる──そんな天使エンジェル


 そんな事を考え……いや、妄想していた。


 そして勢いで、俺は友人にこのシーンの事を話し、「こんな女の子はどこにいるか教えてくれ!」と、そう聞いた。


 すると「どこか」と一言返ってきた。


 ────ぬ?

 

 舐めてるな。舐めくさってやがるな。

 俺は「場所聞いてんだよ!」と返信し、続けて「明確な場所だよ!」と打って送信してやった。──────すると。

 

 「地球」

 

 そう一言返ってきた。

 なるほど、確かに明確な場所だ。

 だがな、些か範囲がちと広すぎやしないか?


「もっと解像度遥かに上げていこう」こう言ってやった。数分後。


 ─────ん? 


 即レスしてた友人から返事が来ない。


 どうやら会話に飽きたようだ。

 そんな考えていると遅れて返事が返ってきた。


「解像度上げたら何も見えなくなったってことは、やはりそんなものは存在しなかったってことかね」


(っ'ヮ'c)ファァァァァァァァァァァ



 

 


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