第六話 「ダイエットの方法 その二」
「よく噛むこと」
よく噛むことがダイエットにつながることは、いくつかの研究で言及されています。
これはよく噛むことそのものが、カロリー消費してくれること。
よく噛むことで、少ない量でも満腹感を得ることができるから、と言われています。
私も早食いの癖がついていて、なかなか噛むことの習慣が付きませんでした。
きっかけは息子との会話でした。
「どんな食べ物でも、よく噛んで食べれば飲み物」
息子のその言葉が、なんとなく私には一番しっくりきました。
私は今まで大きな一口で、十分に噛まず、次の一口を飲み込む前に用意していました。
一口を小さくして、飲み物と言えるまでしっかり噛む。
飲み込んでから次の一口を用意する。
今でも早くなりがちですが、気を付けて食べています。
今までよりも味わい深いですし、食べ過ぎることが少なくなりました。
年齢を重ねると、食べ過ぎは胃がもたれるのです……。
「断食」
断食というと言いすぎですが、例えば朝を抜く、あるいは昼を抜いて一日二食にする方法が良く言われています。
確かに三食にするよりも一日のカロリーは減らしやすいですし、一食をしっかり食べられるので満足度も高いです。
あまり長い空腹時間があると、脂肪だけでなく、筋肉もエネルギーとして使われ始めてしまうため、筋肉をつけたい人はたんぱく質を合間に摂取したほうが良いかもしれません。
習慣で三食としているだけで、二食の方が空腹感を感じられて体調がよくなったという話もよく聞きます。
試してみるのも良いかと思います。
「間食」
途中でお腹がすいたときには、ヨーグルトやナッツ類はおすすめされています。もちろん何でも食べすぎは良くないのですが、少しとるだけなら優秀な食材です。
甘いものならば、和菓子は低脂質で良いかと思います。
しっかり水分をとるのも意外に空腹をやわらげ、代謝をよくしてくれます。
あと私はどうしても一日のたんぱく質が取り切れていないので、プロテインバーや高たんぱく質飲料をとったりしています。
たんぱく質をしっかりとると、甘いものやジャンクフードが食べたいという思いが和らいだ、という話を聞いたことがあります。
ぜひ試してみてください。
「精製していないもの」
白米よりも玄米。
小麦粉も全粒粉。
精製されたものより、なるべく元のまま、すべてを食べる方がカロリーもおさえられ、栄養のバランスが良く、お勧めです。
「お酒」
少量のお酒は身体にはむしろ良い影響があります。
ただ、お酒と一緒に食べるものの多くは、カロリーが高いか塩分が多いことがあり、注意が必要です。
「炭水化物」
カロリーを減らすために炭水化物を減らすことがあります。
確かに炭水化物は純粋なエネルギーですので、カロリーを減らすには手っ取り早いかもしれません。
ただ、脳や体を動かす大事なエネルギーなので、まったく取らないのもおすすめはしません。
あくまで、甘いパンばかりとか、即席麺ばかりとかの炭水化物ばかりの大量摂取はやめましょう。そんな時は炭水化物を少し減らして、代わりに野菜などの繊維質や、肉などのたんぱく質を加えてあげましょう。
「ストレスと睡眠不足」
ストレスと睡眠不足は太る原因の一つです。
医師で睡眠の第一人者である柳沢正史先生は、「ショートスリーパーはいない」と言い切り、しっかりとした睡眠時間をとることを推奨しています。
大谷選手も8時間以上は必ず寝ているそうです。
最低でも6時間は必要と言われています。
睡眠については語るとこれも長くなるので、もし要望があれば後日書きたいと思います。
ストレスは……難しいですよね。どうしたってストレスは生じます。
楽しいこと、笑顔になれる時間を毎日少しでも作りたいですね。
私自身は、眠った疲れは身体を動かすことで解消し、体の疲れは頭を使うことで解消し、頭の疲れは眠ることで解消する、というサイクルで動いています。
あと、「何もしない」時間も意識的にとることにしています。
どれも一度にやるのは無理ですし、人により合うことは様々です。
いろいろ試してみて、「自分なりの生活習慣」を見つけてくださいね。