第十八話 「英語のすすめ」
英語の重要性は今更述べることもないでしょう。
でも、本当に不思議なのが他の国の方がこれほど英語を話せるのに、日本人はなぜこれほどに英語習得に苦労をするのでしょう。
おそらく「母音の違い」「文法の違い」そして「使う機会の少なさ」ではないかな、と考えています。
ただ、東京に行くと本当に海外の方が多くなったことを感じますし、店員さんは片言であれ英語を話せる人が増えてきました。
診療をしていても、海外の方が増えてきたなと感じます。
アメリカであれ、ヨーロッパであれ、移民が増えることにより、発展してきた側面は否定できません。
アメリカが中南米からの違法移民の対策にやっきになったり、イギリスがEUから離脱したのも、移民により職を失われたことへの不満があったようです。
しかし、結果的にはEU離脱はイギリスにとってはマイナスが大きかったようですし、アメリカも人口が増えているのはやはり国力につながっています。
日本も海に囲まれて独自の文化が育っていますが、これからはいろんな文化が入り込んでいくのでしょう。もともと漢字も中国からですし、明治時代や戦後には欧米の文化が入り込みました。
元来、日本人は他の文化にも興味のある種族なのでしょう。
多くの人が英語を話したい、海外にもっと行ってみたい、と思っていると考えています。
医師になって海外研修を計画していたところで、実家に戻り借金を返す決断をしたので、海外に長期滞在する経験のないまま年齢を重ねてしまいました。
それでも英語を勉強したい、英会話ができるようになりたい、という思いが強くなっていきました。
できなくても生きてはいけます。
でも、英会話をあきらめたくなくて、あらためて勉強を再開しました。
まだまだ勉強途中ですが、勉強方法をいろいろ調べて試してみたので、それを書くことで皆さんの一助になればと書いてみることにしました。
例えば好きな海外アーティストがいらして、その歌詞から勉強するのもいいでしょう。
海外ユーチューバーの配信を見るのも、とてもいいと思います。
私はホロライブの森カリオペさんの配信が好きで良く聞いています。
NetFlixは英語の音声に英語の字幕を付けられるのが、とても良いです。
好きなこと、入りやすいところから入るのがいいと思います。
ただ、基礎はどうしても大事です。
Atueigoで人気の英会話の配信をされているATSUさんが話していたのですが、最初は「発音から入るといい」と私も思います。
「英語耳」という、英語の発音に特化した本が売られていますが、お勧めです。
1-2か月もあれば習得できると思います。
日本人が「地球」のことを「アース」と言いますが、どちらからと言えば「肛門」の発音になってしまいます。
「座る」の「シット」も、どちらかといえば「うんち」の方になってしまいます。
発音、大事です。
習得にそれほど時間がかからない割に、効果抜群なので、まずここから入ることをお勧めします。
「発音記号」が出てきますし、学生時代にあまり熱心に教えてもらっていないことも多いので、抵抗感覚も大きいかもしれません。
最近は「フォニクス」として英語の導入に勧められていことが多くなりました。
大事なことなので、ぜひここから入って欲しいです。
そして次に文法。
「げっ……」といって忌避感の声が聞こえてきそうですが、これも終わりある勉強なので、一度はぜひ通っておいた方が良い基礎です。
どんな本でも良いと思います。
「一億人の英文法」でも「Next Stage」でも良いと思います。
私は時吉秀弥さんの「英文法の鬼100則」が気に入って読んでいました。
とにかく一冊をやりこんでください。
これらも2-3か月程度で終わると思います。
そして、最後の基礎が英単語。
「ターゲット」でも「システム英単語」でも「金のフレーズ」でも良いと思います。
私は「DUO」が文書で覚えられるので好きです。いまも仕事の行き帰りで聞いています。
たくさんの本ではなく、一冊を決めてそれを何も見ずとも口に出るまで繰り返してください。
いや……完全に勉強ですね。
これだけでかなりの人が脱落しそうです。
ただ、学生の時に少しは触っているので、やってみると意外にできるところもあって、思っていたほど大変ではないと思います。
まずはやってみることです。
次はヒアリング。
英語のつながり「リンキング」は聞いて学ばないとまったく力が付きませんし、簡易な英語なのに意味の解らないスラングもあります。
YouTubeの岡崎修平さんの「PHOTOGLISH」はアニメを主題にしていて、一つの配信の時間も短くて勉強になります。
タロサックさんの「海外生活ダイヤリー」は日本人には聞きやすい英語で、内容も興味深くて好きです。
リスニングにはYouTubeやNetflixが良いと思います。
そしてスピーキング。
これは良い時代になったものです。
ネットを使ってどんな時間帯でも、どこにいても英会話ができます。
私は、「QQEnglish」を使っていますが、いろいろなところを比較して使われるといいでしょう。
人とやるのがどうしても抵抗があるのであれば、今はAIに対しておこなう英会話もありますし、まずは日々の出来事を日本語で書いて、それから英語に訳すのもいいと思います。
Googleの翻訳アプリを使えば、カメラで日本語の文を撮るだけで英語に翻訳してくれます。
とにかく英語の基礎だけはおさえておいて、英語にたくさん触れて使ってみること。
英語の次は中国語も勉強したいな、と思っています。
「ポケトーク」のような便利な機械が出てきましたし、iPhoneとAirPodsで聞いた英語を訳して届けてくれることも聞いたことがあります。
ただ、ぜひ間違っても、下手でも、使ってみて欲しい。
海外の方が、一言の日本語を使ってくれるだけでも嬉しいですし、海外の方はそれだけでも「日本語話せます」と言ってしまうほどのメンタルです。
それならば、日本人は全員英語が話せることになりますよね。
ぜひ、そのぐらいの気持ちでどんどん使っていきましょう。