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廃車

作者: 尚文産商堂

目の前が真っ暗になるという体験は、できればもう二度としたくない。

左か右か、あるいは上か下か。

どこから衝撃が来たかなんて、その時も分からなかったし、今も分からない。

ぐわんぐわんと世界が回転し、そして文字通り、脳が停止した。


気付いたら病院にいた。

五体満足ではあるが、ただあちこちの骨にヒビだったり折れていたり。

少なくとも健康体ということはできないだろう。

全治3か月、さらに療養は2年程度は続くだろうという診断が出ていた。

だがそれよりも問題にしていたのは乗っていた車はすっかりと木端微塵になっていたということだ。

買って数か月。

中古ではあったが初めて買った車なだけに愛着があった。

それがすぐに廃車となった。

命だけあってまだましということなのだろう。

そう思うしかなかった。

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