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CONNECT ~異世界と地球をない交ぜにしてやんよ!~  作者: ぷい16
第一章 初まりの出会い
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怪しい神様と、異世界少女との出会いの夢 3

「まぁ、立ち話も何だし、座って話の続きをしようか」


 と、スキカが言うと、二人とスキカの間に突如、立派なテーブルと、座り心地の良さそうな椅子が3脚出現した。テーブルはどっしりとして彫刻も施されており、二郎にはかなり立派な、高価なテーブルセットに思えた。ちなみにステファニアはまだプルプルしている。


「座って構いませんよ」

「ではお言葉に甘えまして」


 先にスキカが椅子に腰掛け、スキカの勧めで椅子に座る二郎。こういう礼儀はしっかりしているのである。

 二郎が着席すると、テーブルの上にティーカップと受け皿が3セット、テープルの中央にはティーポットが現われた。ティーカップには薄く赤みがかった液体が注がれていた。キスカが先にティーカップに口を付け、それを見計らって二郎もティーカップに口を付ける。


(うまい)


 その液体は、例えるなら紅茶の様な飲み物であった。余程高級な茶葉を使っているのだろう、今まで二郎が飲んだ飲み物で一番美味かった。その頃にはステファニアも硬直が緩くなり、動きがギクシャクしているものの、席に着き、心を落ち着かせたいのかカップに口を付けた。


(何これ、美味しい)


 ステファニアも味に満足しているようである。若干、二郎には緊張が緩んだかの様に見えた。それを見たスキカは動き出す。


「それではまず、そちらに授けたい物がある」


 そう言うと、二郎、ステファニア、それぞれの前に赤く揺らぐ丸い玉が出現した。


「そち等は生き物である故、それぞれ1つずつ魂を持っているが、もう一つずつ魂を授けよう」


 目の前の赤く揺らぐ丸い玉は魂らしい。


「その魂はそち等の魂と…そち等の言葉ではミラーリングと言ったか、適宜同期が図られる。同じ条件であれば、同じように考え、同じように行動する。記憶も共有する。いわば分身のようなものだ。我らの望み、君等に要求することにとって必要不可欠のものだ。受け取ってくれ。」


 キスカは二郎たちにお願い事、ないしは命令をする為にこの場に呼んだようだ。


「君等は生き物である故眠りが必要だ。しかし、その魂を使えば、片一方が眠っている間でももう一方が起きていれば活動出来る。そういう為に使うものだ。」


 キスカはそう語る。二郎たちはコクリと頷き了承する。さらに


「その魂を得て君等は24時間戦うことのできる心を持つ。そして二人にやってもらいたいことというのは…」


 二人はゴクリと喉を鳴らす。


「そのミラーリングというか、心の同居というものを、まずはそちら二人の間でもやって貰いたいと思っている。どうだ?やってはくれぬか?」

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