二人の顛末 声劇台本
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登場人物
人外(男) 20歳
少女 16歳
登場人物表
人外♂:
少女♀:
人「……なんだ、何見てる」
少「ケガ、してる」
人「うるせえ、離れろ。人間が」
少「待ってね、今治してあげる!」
人「おい!ばか!触るな人間!」
少「うるさい!手元狂う!」
人「お、おう……」
間
少「これで良し。ちゃんと安静にしててね」
人「お前、俺が怖くないのか」
少「見たところ狼男?今日満月だもんね。でも、そんな怪我してたら心配のが先だよ」
人「……お人よしだな」
少「はいできた。しばらくは、安静にしててね」
人「なあ」
少「何?」
人「お礼、することあるか?」
少「律儀だね」
人「うるせえ」
少「……じゃあ、一つお願い」
人「なんだ」
少「友達になってよ」
人「はあ?」
少「いいでしょ」
人「……わかったよ」
少「ありがとう」
人外ナレーション「そうして俺たちは、夜ひっそりと誰もいない公園で会う仲になった」
少「それでね、今日は学校でさ……」
人「あのさ、すこしいいか?」
少「何?」
人「お前、前から気になってたんだけど、こんな夜に抜け出して親に怒られないのか?」
少「私、親いないよ」
人「え?」
少「親は死んで、今は一人暮らし」
人「は?お前、確か高校生だよな?」
少「うん!バイトしてる!」
人「そうじゃねえ!若い女が一人暮らし!?あぶねえだろ」
少「そこ?」
人「そこだよ!しゃーねえ!よし!ちょっと待ってろ」
少「う、うん」
間
少「おかえりー、って、何その荷物?」
人「お前の家に住むんだよ」
少「……はあ!?」
人「家が狭いなら新しいとこ探すぞ」
少「そういうことじゃないでしょ!何勝手に決めてんのよ!」
人「だって、そうすれば、もうこんな危ない時間にお前を外に出さなくていいだろ?」
少「なによ、それ」
人「満月の夜だけは、危ないから一人でいるからさ」
少「……何言ってるのよ」
人「だめか?」
少「満月の夜に暴走して暴れた時、だれが手当てすると思ってるのよ」
人「……ああ、そうだな」
少「不束者だけど、よろしくね」
人「こちらこそ」