運命の出会いってのは、案外自分を信じていいらしい。
いやぁ、なんでかな。
なんで、振られちゃったかな。
、、、え?メシウマ?
やめてよぉ、、、。
俺は忘れない。
忘れたくても、忘れられない。
最初で最後の甘酸っぱい思い出になるだろう。
「不誠実」
その言葉は、俺の心に強く突き刺さった。
あぁ、俺は人生で初めて人を好きになって、
人生で初めて告白をして、
人生で初めて、振られたのか。
あぁ、でもほんと、なんで俺、あんな地味な女の子好きになったんだろう。
、、、実は俺の見間違いなんじゃないだろうか。実は、すっげぇ性格悪いとか、ないの?なんで好きな子の粗探しすんだよ。
だって、笑顔が素敵!で好きになるとかやばいだろ。何それ角でぶつかっただけでときめいちゃう少女マンガみたいだな。
よし、今日は比奈のことを観察しよう。
きっとあんな笑顔を見せる子だ。いい子に違いない。
、、、きっとそうだ。
これはあれだよな、運命的な出会いだな。
、、、そうであってくれ。
えーっと、一時限目は理解か。
あー、、、小テスト返ってくるとか言ってたな。
比奈は頭いいのかな。
テストが返ってきた。
、、、うそん。
俺は、58点。
比奈は、97点。
比奈、頭いいのかよ。ていうかよすぎだろうが。
まじかよあんな地味なんだもん平均点くらいだと思ってたよ。
なんだよ思いっきり取り柄あんじゃねぇかよ!!
ま、まぁ、きっとたまたまだろうな。うん。
4時限目は体育か。
、、、え?2時限分どこいったかって?
寝てたんだよしょうがねぇだろ。
さて、運動はできるのかな。
今日は、100m走か。
、、、う、うん。16.2秒だって。
超微妙じゃねぇか。
勉強できて、スポーツ微妙。
パッとしねぇなぁ。さすが地味。
それからというもの、比奈を見ていても特別目立った事もなく。
ただ、わかる事は、いつも基本1人でいる事と、ほとんど笑わない事だ。
だからこそ、あの笑顔が眩しかったのだろうか。
さて、そろそろ帰らないとなぁ。
ほら、もう教室には俺と比奈だけ…え?
、、、まじか。いい展開だなこれ。
そんな事を思っていると、思わぬ言葉が、俺とその声の主だけの教室に響いた。
「なぜ今日、あなたは私の事を見ていたのですか。」
、、、え?
今、比奈は俺が今日比奈の事を見ていた事をなぜだと聞いているのか?
ばれてたんかい。
俺は驚きつつも言葉を返す。
「い、いや、比奈の事気になっちゃってさ。少し目で追ってしまったんだ。ごめんね。」
そうすると、比奈は俺に顔を向けずに
「気持ちは悪くて寒気がするので今後2度とやめてくださいね。」
、、、お、おい。まじかよそんな事ハッキリ言うなよ。もうちょっとオブラートに包んだ感じに優しく言えねぇのかよ。
「私、あなたの事嫌いなので。」
「な、なぁ。なんで俺の事嫌いなの?」
「すぐ女性に手を出そうとしているその下衆な心構えと、チャラチャラした不誠実な雰囲気が私の気を不愉快にさせるので。」
「そ、そんなこといわなくていいだろ!これでも俺だってモテるんだからな!」
「そういうところです!そういう所が私は嫌いだと言っているんです!」
「でも事実だぞ!比奈は友達いなさそうだけど、俺が友達になってやろうかー?」
「結構です気持ち悪い!私だって友達くらいいます!それに、友達の数が多いといいだなんて、軽薄な考えですねさすが不誠実な人!」
「その不誠実ってやめろよ!結構傷つくんだぞ!」
「嘘つかないでください!そんなに楽しそうに、まさか私に罵られるが為にこんな状況を?!そ、そういう人なんですか?本当に気持ち悪いですよ。」
「ちっげぇよ!比奈こそ、自意識過剰なんじゃねぇの?」
「そんな事ないです!もう、私帰ります!」
「あぁそうかよ!またな。」
バタン。
、、、なんで暴言吐いて無言で帰るのよ。
でも、なぜだろうか、すごく楽しかった。
運命の出会いってのは、案外自分を信じていいらしい。
女の子と話してて、こんなに楽しかったのは初めてだ。罵られただけだけど。
、、、だから、そういうアレじゃねぇよ。
その時、扉が少しだけ音を立てた気がした。
俺は何か、見落としてはならないものを、気づかなければならないものを、忘れている気がして、妙な胸騒ぎがしてならなかった。
こんにちは!前回に引き続き、「イケメンの恋は、一筋縄ではいかない様子」を読んでくださり、ありがとうございます!犬太郎です!
いやぁ、小説書くのって難しいですね!
ですが、皆さん僕頑張りますよ!
ぜひ応援よろしくお願いします!
そして、短編を一つだそうかな、と思っていますので、ぜひそちらもよかったらよろしくお願いします!
、、、宣伝かい。




