やっちまった!その1
…やっちまった…
まさかデザイアーがここまで酒乱だったとは…
「おいっ、チャッピー!お前みたいにチビが☆♪*▲△■□○※なんだろ~っ!」
もはやろれつが回ってない。
「おい、デザイアー。もう飲むの止めとけって」
さすがの龍也もデザイアーの豹変ぶりにタジタジだった。
「お~、龍也ぁ。お前いっつも校舎の裏でタバコ吸ってるじゃねぇか!
あらしは知ってるんらろ~っ!」
もはや何を言ってるのかさえ、聞き取れないぐらい酔っ払ってる…
たかだか350mlの缶ビールを一口二口飲んだだけで酒乱と化してしまった。
「デザイアー!お前なんで知ってるんだよ?」
龍也はいつも校舎の裏の焼却炉の側でタバコを吸っている。
「キャハハハハハ~、あぁ、何かいい気もちら~」
デザイアーだけハイテンションではしゃぎまくっている。
オレを含め他のヤツらは普通に缶ビールを飲んでいたが、デザイアーはあまりにも酒が弱すぎる。
っていうか、これがもしバレたら大変だ。
学校中で大問題になってしまう。
「龍也、デザイアーやっぱあの時帰しておくべきだったな…」
オレと龍也は気乗りしないデザイアーをヤローばっかじゃつまらん、という事で無理矢理誘ったのだが、いざ蓋を開けてみたら、とんだ酒乱だった。