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EX-25 IF「春香ちゃん、やっぱり世界征服しましょ!」

行けるところまで行ってみました。

春香「ふむ、渡辺 凛の言うことも一理ある」

渡辺「でしょでしょ!」

春香「では、ここに地球を主星とする銀河帝国の樹立を宣言する。初代皇帝は私」

民衆「春香様ー!」

民衆「春香様ー!」

春香「申し訳ないが、『佐藤春香』は愛称とする。初代皇帝としての名は『リーネ一世』。フェルンベル朝の開祖」

民衆「リーネ様ー!」

民衆「リーネ様ー!」

渡辺「そして私は!」

春香「渡辺 凛は、火星の調査・開発の継続」

渡辺「えー!?せっかくの世界征服なのにー!?」

春香「銀河帝国の目的は『攻略とスローライフ』。あなたは火星でそれらを身につけるべき」

渡辺「春香ちゃんのいけずー!」



総裁「春香さんこそがリーネとは!我が一族の名をここまで…!帝国議会の統括に邁進しよう」

田中「春香さん、いや、リーネ。我らがFWOグループはどこまでもついていく。世界中のエリアオーナーから登用した最高の行政府を設立しよう」

高橋「もちろん私もだよ!仮想世界ネットワークを基盤とした治安組織は任せて!」

会長「軍事部門は私が引き受けよう。帝国軍の完成も間もなくだ」

伊藤「私も微力ながら春香くん…リーネくんを支えるよ。司法関係の統括は任せたまえ」

美里「あたし達は?」

春香「美里と健人くんは私の秘書。首席補佐官および副官として」

健人「副官でもなんかかっけー!」

渡辺「私は私はー?」

春香「火星でキリキリ働く」

渡辺「なんでよー!」



美里「高橋さんから連絡!SOE本部は殲滅…攻略完了だって!」

春香「そう。伊藤先生にメンバーを引き渡して裁判を。求刑案は、FWOでスローライフ一年」

美里「それって、刑になってるの…?」

健人「先輩、お爺様から緊急連絡!太陽系外から大規模艦隊が接近中!」

春香「予測していた。だからこその銀河帝国の樹立。宇宙軍に座標型転移を指示。目標、アルファ・ケンタウリ」

健人「了解!」



会長「太陽系近隣の星系は帝国宇宙軍がほぼ支配下に置いた。あとは…」

春香「宇宙帝王を名乗る超能力者と、その一派。私が直接、攻略する」

健人「なんか、200年の時を生きる有翼人種の一族らしいけど」

春香「私は、数百年の時を生きてきた」

美里「人外対決ね…」

田中「あっさり、リーネが勝ちましたね…」

高橋「なに、あの『重力波を現界』って…」

会長「確かに、それっぽい装置の開発を依頼されてはいたが…」

伊藤「軍事裁判の結果、一族郎党、時間加速MAXで数百年のスローライフの刑となりました…」

美里「だからそれ、刑じゃないんじゃ…」



春香「銀河系の中心にたどり着いた」

中心「我は、極限まで進化した全知全能の精神生命体。肉体に縛りつけられているお前など…な、なに!?」

春香「あなたこそ、銀河系中心に滞留するエネルギーに縛り付けられた存在。私は、肉体を渡り歩いた。さあ、あなたも」

中心「これが…これが、自我の、魂の開放なのか…!?」

春香「攻略完了。あなたもスローライフを楽しんで」

美里「なにがなんだか」



健人「先輩、銀河系の隅から隅まで支配しちゃったな…」

美里「直径約10万光年の空間を、なぜ数か月で支配できちゃうのかしらね…」

田中「そんなレベルの話ではないでしょう。この間、銀河系中心で平行世界について語り合っていましたよ…」

高橋「なんか、心当たりがあるとか言ってたわよねえ。まあ、一段落ついたから、しばらくは…」

春香「次の攻略対象が決まった。アンドロメダ銀河の辺境エリア。そこに、銀河系中心と同質の存在がいるらしい。転移準備」

一同「「「「リーネ陛下、万歳!全宇宙に攻略とスローライフを!」」」」



春香「クリームシチューができた。今日はスーパーで豚肉が安かった」

母親「まあ、おいしそう!でも、いつもごめんなさいね。お店の方が忙しくて」

父親「私も書類整理が長引いて、今日も残業だったよ…」

春香「気にしないで。明日は鳥の丸焼きが作れると思う。しし座星系で、珍しい食材が手に入る予定」

母親「それは楽しみね!」

父親「さあ、せっかく来たのだから君も食べたまえ。元は私達の娘だったのだろう?」

渡辺「こんなの世界征服じゃないー!」

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