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勉強をしよう

 まず俺の強みはなんだろうか? ステータス的に言えば思考だ。この思考の利点だが、技量の上昇速度向上。スキルレベルの上がりやすさと言っても良い。多分これは魔術にも通じるはずだ。



 それを踏まえた上で、魔術書を読んでいるのだが・・・3人揃って習得が難航している。



 まず、この体外魔力を体内に吸収し、自身の魔力に変換する技法だが・・・俺達がやってる方法は自然吸収でしかないようで、この方法とは全く違う。内容も感覚もいまいち掴み取れない。



 この世界での魔力濃度は、前世で言う所のパワースポットに匹敵する物だそうだ。ようするに、前世での魔力を取り入れるのは至難の技だった事が予想できる。



 そこで吸収し魔力を生成していたのだ、もしこの世界で使えば、常に燃料がある状況と言っても良いのかもしれない。




 全く進歩がない。そんな時に意外な人間がヒントをくれた。それは・・・ミルだ。



「なに、難しい顔してるの?」と横から本を覗き込み、こんな感じ?とあっさりやってのけた。



 俺達のプライドはズタズタだ「思ったより簡単だね」と悪意が無い言葉の刃が俺達を襲う。



 当然ミルの説明も、俺にはわからなかったが、長い付き合いのスロートには分かったようで、スロートの説明とやっている、スロートを鑑定しながらようやく、習得できた。




 レイナも俺とスロートの説明で、時間こそかかりはしたが無事習得できた。



 俺はまだ、大した魔術を覚えていないが、二人に言わせると、今なら国家筆頭魔術師だって怖くないだそうだ。


 今まで、上位の魔術の理論や行使の仕方を知っていても、消費の激しさから、実用的ではなかったらしい。その要因が無くなったとまでは言わないが、かなり解決したといえよう。



 これから先はミルも魔術の勉強会に、強制参加が決定した。これが使えるだけで、魔術師としては優秀なのだから、当然だろう。



 本人はあまり気乗りはしなかったが、餌をちらつかせると、意外な程素直に勉強をしてくれた。シロップの力が偉大なのか、はたまたこいつがチョロイのか・・・これ以上は止めておこう。



 とにかく、少し先が見えた。

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