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森の中でオーガさんに、出会った

 現在俺はいわゆる魔境にいる。しかも一人で。無論自分の意思でだ。理由は簡単、人間使わないと衰えるからだ。頭然り、筋肉然りだ。



 今回の目的は、ソロでの立ち回りの再確認、銃を使った戦闘技術の向上だ。



 まぁそういった所でやってる事は、銃を撃つだけなんだがな。



 基本はマシンガン、大型にはショットガン、もしくはマグナム。ライフルは基本使う場面が無い。



 今現在コボルトの群れに囲まれている訳だが、こう言う時はまず正面に走りながら掃射。包囲を抜けた時点で、散弾に持ち替え、反転し、足止めしつつ撃破。とりあえず、何とかなる。



 大型は、引き寄せて散弾かマグナムで押し切れる。今の所は問題ない。しかし、問題がある奴が1匹いる。オーガの変異種だろうか?武器の性質を理解してるような動きをする奴がいる。



 初めの一撃は入れることができた。それ以降というもの、まず射線に入ろうとしない。というか戦おうとしない。俺を見つけたら、まず、視界から消えるように木々を盾にしながら逃げていく。流石にこれはどうにもならない。



 ミル等のメンバーと共にいれば先手を取れるかもしれないが、いない者をどういっても仕方ない。独断でのソロだしな。



 そんなこんなで、週1ペースでソロの修練に励んでいた訳だが。ある日、件のオーガが自分から俺の目の前に姿を現した。しかもハンドアップ状態。まさに銃を突きつけられた人間のような行動だ。



 ある程度距離を取り、銃を下ろすと、それを見たオーガは、しゃがみ込み何かを書き出した。



 書き終えると、またオーガは手を上げて後ろへ遠ざかる。罠の可能性もあるが、何か伝えたい事があるように見える。



 書かれた場所に行き、書かれた文字を見ると、そこには確かに日本語で助けてと書かれていた。



 同郷の可能性がある。言語理解を切ってから「お前は日本人、いや異世界の人間だったのか?」



 オーガは頷く。



「俺はこの世界に来た時、多少若くなったが、人であった。お前はこの世界についたらその姿だったと?」



 オーガは首を振る。



「ここに来て、何かしらの要因でそうなったと?」



 オーガは頷く



「助けを求めたが、それは元に戻る為の手助けが欲しいと言う事だな?」



 オーガは激しく頷く。



「いいだろう。と言いたい所だが、即決では無理だ。決まった所でお前を、人間の社会でお前を連れまわす手段が必要だ。七日後またここで会おう。そこまでに、お前を助けるかどうか決める」



 オーガは頷くと去っていった。



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