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奴隷狩りに出くわす

 リュートにたたき起こされた。周りはまだ薄暗い。



「多分奴隷狩りだ」




 目を凝らすと数人木の陰にいる。当然鑑定先生達の出番である。



 ジギ

 力18

 HP18

 防御7

 MP3

 速度6

 思考5



 ギギ

 力130

 HP50

 防御8

 MP1

 速度5

 思考3


 あと3人いたが俺よりステータスは低いようだ。


「お前は逃げろ。私は奴等を始末する」


 ただ助けられてばかりじゃよろしくない。少しばかり手伝うとしよう。奴隷狩りらしき連中は武器を掲げてこちらに走ってくる。リュートに全ステータスを+3、奴隷狩りの諸君に-3をプレゼントしてみる。


 すると3人が倒れた。ステータスを見ると思考、もしくはMPが0になっている。成るほどこのどちらかを0に出来れば気絶する訳か。やっぱり便利だ。まぁリュートのようなのが敵にきたら焼け石に水状態であろう。



 異変に気付いたリュートは「お前何をした?」問い詰めてきた。奴隷狩りのみなさんも自分に起きた異変や、倒れた仲間に困惑している。



 俺が体を揺さぶられるうちに、奴隷狩りの皆さんは撤退を選んだらしい。良い判断だ。ある意味俺は奴等を助けてしまったのかもしれない。リュートならすぐに殺せたであろうし。



 おっとリュートに答えねば、まぁ適当にぼかすか「ああ、体が少しですが軽いでしょ?」


「確かに。だから何をしたんだ?」


「こっちに肉体強化魔術を掛けた。逆に向こうには弱体を。倒れたのは精神力の低い奴が耐えられなかったんだろう。そのうち起きるさ」



「珍しい魔術だな」


「そうですね、未熟なせいで微々たる効果しかありませんが。弱い者相手ならそれなりに使えますよ」


「そこは鍛えればいいさ。どちらにしろ無駄な労力を使わずに済んだ。礼をいうよ」




 それから少し早いが移動を再開した。この世界の情報を色々聞いた。「そんなことすら知らんのか」と心配する彼はお人よしなのだろう。



 そうして着いたのは町だった。





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