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 まず、苦労したのは、何処までを覆うかだ、できるだけ大樹は切りたくない。森の余白部分を考えるとそれなりの規模になってしまった。



 ここまでの問題だが、意外とあっさり解決した。村長のお陰だ。短期間ではあるが大地の精と森の精に協力を取り付ける事に成功したのだ。



 森の木がまるで歩くかの如く動き空き地を作り。台地が盛り上がり壁の土台がものの半日で終わってしまった。お陰で後は非常にやり易かった。練成師のスキルで、密度や純度を調整し形を整え、10日で城壁と見紛うばかりの壁を作成した。


 領主を全力で手伝えば、確かに凄まじい速さで、街は整ったかもしれないな。



 無論俺の手柄と言う訳ではない。エルフ一人一人が魔術に秀でており、現代土木も仰天の速度で、事が進んでいる。



 子供ですら、その働きは一般男性を遥かに上回る。まあ報酬の菓子をたかられているようだが、俺には関係ない。




 壁が出来て、堀の作成に取り掛かったくらいにスロート達が帰ってきた。しかし、一人増えている。ガウだ。



 ガウは俺を見つけるといつもの調子で「やぁ、相変わらずとんでも無い事をやってるねぇ。村を国にでもするつもりかい? それはまぁいいや。それより、酷いじゃないか、友人に別れも無く町を出て行くなんて。総長にどやされてしまったじゃないか」



「久しいな、酒とパンの調子はどうだ?」



「お陰様で大儲けさ、お陰で面倒ごとも多いがね」



 周りを見渡すとリュートさん達も、ようやく着いたと腰を下ろしている。


「リュートさん、スロート、ミル、レイナお疲れ様」



 相当疲れたのであろう、一言ずつ返すと、皆休むと言って戻ってしまった。



「ガウ、なにかあったのか?」



「途中、面倒なのに絡まれましてね、対応していたら予想以上に労力と時間を取られましてね」



「そいつはご愁傷様」



「どうも。それで色々話を詰めたい所ですが、ぼくも今日はきついみたいだ。明日にしよう」



「了解、ゆっくり休んでくれ」



 おれ自身も、最近は働き詰めでキツイから丁度良い。休むとしよう。




 休もうとした時、レイナに風呂とせがまれ、追加の労働があったりして、すぐには休めなかった。


 流石にそれ以上は何も無く、眠りに就いた。

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