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鬼退治に行こう

「偵察だぁ?」


 いつものように飄々と彼は言う。「オーガが確認されたそうです。数は5体。狩れるなら狩って欲しいですが無理をする必要はありません。この町にとって奴等は怨敵でもあります。討伐軍を待てば明後日には来てくれるでしょう」




「そういう訳で行くわよ。無理はしない程度でね」リムがそう言い放つと、連中の動きが速い事。即決即断みたいで危うげにも見えるが、気持ちが良い動きだ。




 出現場所はこの前俺が狩場にしてた場所だ。どうやらオークを餌として住み着いたらしい。





 目的の場所に着いた訳だが・・・「何が5体よ。20はいるよねあれ?」



 森と平原の境目付近で彼ら止まる。


「そんなに厄介なのか?あれは?」



「厄介だぞあれは、まず純粋に怪力が脅威だ。次に只々固い。これだけでも面倒なのに、独自の武術や剣術、更には連携もする。5体でギリギリ犠牲を出しながらいけるレベルだ。20とかお話にならない」



「撤退よ準備しなさい」


「待ってくれ」俺は待ったを掛けた。



「どうするつもり?ダイスじゃ話にならないわよ?」さすがリーダーきつい事を言ってくれる。



こう言う時はまずステータスを見てからだ。



 オーガ

 力913

 HP1020

 防御400

 MP50

 速度40

 思考85


 攻撃と防御が笑えないレベルだ。しかし、やれない事はない。



「仮にだ、奴等にこの半分の距離で気付かれたとして、ここまで来るのにどのくらいかかると思う?」



「奴等はでかい割には早いが、俺達の方が走るだけなら早い。逃げるのはもっと距離が無くても可能だ」


「じゃあこいつを試しても問題ないな?」



「少しでも打撃は与えたいですし。良いんじゃあ無いですかリーダー?」スロートが援護してくれるようだ。


「ミルも問題ないと思う」



「分かったわ。無駄だと判断したらすぐ逃げるわよ、良いわね」


「了解」



 改良したライフルの、精度を見るに丁度良い。まずは奴等の速度をイカサマを使い下げる。あと気付いたのだが、レベル自体も下げられるみたいなので、当然下げる。己のは上げる。


これで奴等の速度は3~4は落ちた。1割は大きい。うつ伏せになり取り付けたスコープを見て、照準を頭に合わせ引き金を引く。



 乾いた音と共に1体のオーガが地に沈んだ。十分効果はあるようだ。向こうは混乱しているようなので、確実に一発一発打ち込んでいく。5匹沈めた所でリーダーらしきオーガが音の方へ進む事にしたようだ。



 当然統率者がいるなら、そこから打ち込む。命中精度は7割と残念だが、半分まで距離を詰められた時点で16体、残り7体。この分ならいけるだろう。



 結局こちらに着く前に全滅させる事が出来た。周りを見ると信じられない、と言いたげな顔でこちらを皆が見ていた。








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