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池?

「所でダイス、行商は良いのかい?」



「そうだな、精霊の案件が終わったらだな」


 

「所でだ、親父をあんな風にした奴等に心当たりはないのか?」



「ゾーダって一味だよ。それがどうしたんだい、ココの連中はみんな知っている事さ」



 なるほど、権力者かヤクザ者って所か。




「あまり価値を感じないなこの島」



「武器作りと細工か暴力かこれがここでの力だからね。野蛮な場所さね」



 そこまで言うなら、買い叩こうかな。



「さぁ、その場所へ案内してくれ」



「こっちだよ」



 大通りに出て、そのまま町を出る。だが、おかしい、妙な気配がする。俺は念話符を一枚ショルに渡して。



(ショル聞こえるか?声は出すな、強めに思うだけで良い)



(急にどうしたんだい?)



(何者かに尾行されていると思うが心辺りはないか?)




(ゾーダの一味だろうね。トト様は死んだ事になってるが信じちゃいないからねあいつ等。アタイの家も上の部分は何度も荒らされたもんさ)



(じゃあ消しても構わないな?)



(ああ、せいせいするさね。しかし、相手も強いよ? )



(やりようはいくらでもある)



 俺は歩きながら隠蔽を施した転移符を足元に落とす。そして真っ直ぐショルの手を引いて走る。当然尾行がバレたと思った奴等も追ってくる。どうやら二人で確定のようだ。片手剣を取り出し、対象が転移符の上を通り過ぎたのを確認して転移符を起動する。



 すると当然ではあるが無防備な背中が二つ。片方の首を落とし、もう片方の胴へ剣を刺し入れる。



(ダイス、何処なんだい?)



(すぐ後ろだ、死体を見たくないならそこで待ってれば向かうが?)



(いや、誰か確認した方がいいよ)



(どう見ても、武装して尾行とか敵だろう?)



(それはそうだろうね、問題は誰か、さね。下っ端なら良いけど、それなりの立場ならこっちでの活動に支障が出るよ)



(そういうのはヤる前にして欲しいもんだ)



 ショルが戻ってきて顔を確認する。



「ダイスは本当に強いんだね。こいつは暴力担当のトップだよ。もうあの町には戻らないほうがいいね、どういうカラクリなんだい? いくらなんでも早すぎる」



「真後ろに飛んで刺した。強さじゃないぞこう言うのはな」



 俺は転移符を回収しながら言う、そこになんの感情も無い。最早殺しも敵であればなんとも感じる事は無い。ただ、その事に少し苛立ちを感じる。虫歯になって神経を取るのと似たようなものだ。



「それが出来る魔術師が強いって言うのさね。そろそろ着くよ」



 指差すショルの指先には池?



「泉の精霊なのか?話が違うような気がするが?」



「入り口が泉ってだけさね、 ダイスは泳げるよね?」



「潜るのは得意でないんだが。仕方ない、目的地にこいつを貼り付けてくれ、その後は念話符で呼んでくれれば向かう」



「あいよ、任せておきな」

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