大量の物資
見た目的には赤で揃えろよと思いながらピンクゴールドを取り出す。ティアラなんて物はないが、他ならある程度作った。
空間庫に手を入れて石の部分だけ取り替えれば完成だ。とりあえずこれで十分だろうとテーブルに出した、それからが大変だった。
まず顔が近い、最早冷静さ等無い。美人だから少しばかり動揺したが、顔を引いて回避する。距離は開いたが女の口は止まらない。
何処で入手したか、コレはどれだけ売れるか、職人は誰かなどなど答えるわけが無い質問ばかりだ。
「落ち着け。とりあえずはある物を取引するべきだ。何事も一つずつ確実に」
「すまぬ、あまりの美しさに心を奪われてしもうた。許せ」
少し恥ずかしそうに頬を指でなぞる。
「こいつはいくらで買う?時とは金だ。迅速にいこう」
「準備した分で買えるだけ欲しい準備した分は裏に準備させておる。確認するがよい」
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少し移動した先は凄まじい物だった。混雑してるなと思ってたが、全部俺への支払い用かよ。見渡す限りの馬車馬車馬車。
驚く俺を見て。
「中身は全てマジックバックに入れて持ってこさせたぞ。存分に買わせて貰うぞ」
マジックバックに入れてからそれをアレだけの馬車にか? その後中身を見せて貰ったが、信じられない量である、これだけであの国の食料は随分と楽になるだろう。何故交易で儲けないのだろうと再度思うがな。
さてとコレを全部頂くとなるとだ、ネタで作ったモノでも出さんといかんだろうな。
俺は完全にカットした野球ボールサイズのダイヤを取り出し、女に手渡す。
「とりあえずこれだ。見る目があればどれだけ出せば良いかわかるな?」
値段をとりあえず言い値で出させてみたが・・・出しすぎだ。一点物と考えれば分からんでもないが最終的には7割くらいの手持ちで文字通り山のような商材を手に入れた。元手を考えれば詐欺もいい所だが、面倒なお嬢さんと話しながらだと考えると、それでも収益がでかいか。
収納するのを見て唖然としてたがここに来る事は無いはず。忍ぶより最速で事を終わらせよう。
流石に目立ちすぎて街から出る時もつけてくる者がいたが視界から消えると同時に転移符で離脱した。
食料を高く売りつける作業に戻ろうか。




