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笑うお子様

 頭が痛い。場合によってはギルドとの関係を考え直す必要がある。



「それで、あの地雷女がどうしたんだ?」



「君を探し回ってる」



 言い終えた後このショタオッサン今噴出しやがったぞ。



「その笑いはなんだ?」



「お嬢さんの目的がある程度予想できるからね。そんな事はどうでもいいじゃないか。多分危険はないよ。ただ報われないなぁと思っただけさ」



 隣で混乱してるアキラ同様、俺も混乱しそうだ。



「じゃあ弟子に一つだけヒントをあげようじゃないか。かのサクライの家には女性限定の掟がある。それもあって君に半ば襲い掛かるに近い真似をしたんだろうね。対峙した君には分かっていただろうが殺意も悪意も感じなかったんじゃないかい?」




 確かに無かった。妙に必死だったような気はしたが。




「その事は後だ。とりあえずはアキラの顔合わせさえ済ませればそれで良い。俺はアキラの生活基盤を整える必要があるんでここで失礼するよ」




「そうかい、これだけは言っておくよ。あのお嬢さんは殺すなよ?あまりに不憫だからね」



「はいはい、殺さないようにするさ」


 

 転移符を起動する。風景が変わる最中、ルイは楽しそうに笑っている。人生楽しそうでなによりだ。




 




 着いた先は町にある拠点の一つ。中継地点として使っている場所だ。



「ちょっと待ってくれダイスさん。理解が追いつかない、その札で転移するってトンデモ現象だけでも笑えないのに、あの子供がおっさん・・・ってのはまぁいいや。結局の所私は何をすれば良いんだ?」





「ここに住んで貰う。金を渡すから必要な物を買え、当面の仕事は定期的に食料を買い込んで倉庫に放り込む、コレだけだ。後はある程度好きにして良い」




「なんか穀潰しみたいなんだが」



「当面の間はだ。生活基盤をある程度整える必要があるし、俺のせいで損してるのは事実だ、このくらいは問題にもならんさ」




「今はか、精々信頼を勝ち取るとしますかね」



 イケメンスマイルでさわやかに言い放つが俺は男なので効果はない。そう言うのは女の前でやれ。




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