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淡々と

 下を見れば不愉快な光景が広がっていた。略奪を繰り返しながら進んでいるような連中だ、人間も魔族や他種族だろうがやる事は大差ない。




 ある程度思考力と欲がある物の行き着く先などこんな物だろう。境遇が違えば俺も向こう側の可能性がある訳だ。本当に度し難い。どうやらここの連中は脳に酸素が行き渡ってない様だ。



 まずは個別で行動している、お楽しみ中の奴から酸素をお届けするとしよう。虚実を使い設定で音量、振動と設定する。意味合いは同じだが別の理であるから使用可能だ。




 さぁいつもの様に無心で淡々と作業を始めよう。正確に音も無く、確実に一つ一つ花を咲かせて。



 目立たないのを終わらせたら。範囲に鑑定を指定に能力値。高い順に始末する。そこまですると流石に襲撃されている事に気付き、警戒するが。上から音も無く、見えない速度の攻撃だ。看破出来るわけも無く、ある程度の主力と思われる者を始末した頃には、恐慌状態に陥り、バラバラに逃げ出していた。




 その場に残っているのは、群集による被害者達くらいだ。これで敵だけが分かり易い状況になった訳だ。まぁ運の悪い敵じゃない奴がいても運が無かったと諦めてもらうとしよう。




 各外周の上空から転移符を下に設置する。何するかって?虚実で音と光を軽減します。次に出しますのはノリで作ったのは良いが使う機会が無く、試射しかしてない、固定型ガトリングガンを出します。それから文字通り一掃して。次の場所へと繰り返します。




 それでも打ち漏らしはそれなりにある。だが、それで良いのだ。目的は群集を倒すこと。小さな集団ならあの頭のおかしい鍛え方をしたエルフに返り討ちに合うのは目に見えている。




「このくらいで良いだろう。流石に疲れた」



「実に良い働きだった」




 そう聞こえたのは自分の頭上からだった。瞬時に上を向くと男が一人俺を見ていた。

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