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月の見えない空

「シャライ」



「大丈夫ですよ。逃げ出した訳ではないでしょう」



 夜遅く、集落の集会場に集まる、村長とシャライ。ダイスが集落を抜け出した事でシャライが呼び出された形だ。



「ほぅ。根拠はお主の歌紡ぎのアレか?」


 なにやら面白い物でも見つけた子供のように言う村長。



「内容は語れませんが、その通りです。今回の事も気付かないフリをするのが良いわ。彼とは利用するような真似は避けて、相互利益がある方向で進めるのが良いでしょう」



「お主がそう言うのであればそうなのだろうよ。して、アレは何をしに出て行ったと思う?」



「予想は二つあるわね。こっちはほぼ無いと思うけど今回あからさまに彼を利用しようとしたから、逃げ出した。これをするなら彼女は置いていかないわね」




「そうさな、聞くに向こうの交友のある里の長の娘なのであろう?捨て置けんわな、してもう一つはなんじゃ?」 



「能力の秘匿の為に一人で狩りに出掛けた」



「あの魔族の群集にか?2000はくだらんぞ。それに、距離とて遠い」



「ええ、そうでしょう。これ以上は語れないけど、結果で察してとしか言えないわね」



「そりゃ楽しみじゃわい。しかし、残念じゃな。折角わし等と噛み合わせの良い奴なのに。共闘したかったのぅ」










 夜空の風が冷たい。上空を高速で移動してれば当然だが。本当に今宵の天候は都合が良い。月明かりが無いのだ。俺は夜目の魔術で問題は無い。エルフの間では一般的な魔術だそうだが、本当に都合が良い。





 さてさて、篝火が見えてきた。結構大規模な群集だな。




 まずは群集を囲む様に間隔を空けて魔術による足場と転移符を設置する。その後は中心から外へ向けても同様に同じ作業をする。




 完成した。さぁいつものように狩りを始めようか。



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