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念話

2週間の連続勤務で屍のような生活をしてました。これからもスローペースではありますが、更新していきます。

 ルイとの修練も地獄だったがここでの修練は更に上を行く。ここ最近は減ってきたが最初の方は日に数度は意識を持っていかれる。



 歌はひたすら発声練習。高音こそではしないが、声量も音程も随分マシになってきた。




 目標ははるか彼方にあるが一歩ずつ歩んでいる実感があるのが救いだ。集落での生活はクレイドルの時と大差はあまりない。やはり鉄製品の修理や研磨等は大変需要があり、貴重な素材や貨幣が集まってくる。



 楽園との行き来の生活であるが苦とまでは思わない。ある程度納得行くまで鍛えるとしよう。









 (商人様、聞こえてますか?)



 そういえば渡していたな念話符。巨壁の王とも随分話してない。



(聞こえる。どうした?)



(どうか一度お会い出来ないでしょうか?)



(なにか問題が?門も開けた、土地も随分と回復しただろうし、例の食物も問題はないだろう?)




(お陰様で餓える者の無い国になりました。ですが一つだけ問題があるのです)



(あまり頼りにされすぎるのも困るのだが。一応聞こう)




(こればかりは商人様に頼るしかありません。あなた様には是が非でも恩賞を受け取って頂きたい)



(は?)




(貴方様の事は歌と共にこの国にも轟いております。私を含む全ての国の人間が貴方に報いたいのです。これは政治的な意味合いもあります。どうか一度機会をお与え下さい)




 歌が広まるの早すぎない? 貰うもの貰うだけだし、さっさと行くか。



(分かった。日程はそちらに合わせよう。あまり長居はできないがその時間に城に向かう)




(ありがとうございます、では5日後にお願いします)




(了解した)





 念話符を切り、ため息を付く。もらえる物は貰っとくべきだと割り切るしかないか。

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