課題
PVが100万突破しました。私の作品をこれだけ見ていただけている事が素直に嬉しいです。
見てくださる全ての読者に感謝を。
俺はまずありのままを話す事にした。
「ここに居れば無粋な輩が実欲しさに来るんだろう?そこでどうだろうか。俺の所に来ないか?無論全員連れて行く甲斐性が欲しいなら、それにも応じよう」
「素敵ね、私達は動けないわよ?どうやって運ぶのかしら。それにマナが薄い所とか論外。更に言うならその無粋な輩がそこに来るんじゃ意味がないわ」
先ほどの雰囲気は四散し、眼差しで射殺す程の真剣さがそこにあった。きっと本当に困っているのだろう。
「実に関しては、妖精及び精霊に分けてくれればそれで良い。それ以外は一切与える必要は無い。次に俺にはアンタ等をまとめて運ぶ手段が複数ある。更に言えば、その場所に訪れる人間は極少数。先ほども言ったが、俺も含めそいつらに実を分ける必要も無い。最後にマナの濃さはここより遥かに濃い」
「まるで楽園ね。そこまで言うなら試してあげる」
そう言うと一本の枝を俺に渡した。
「何処でも良いわ。その枝をお兄さんの土地に植えなさい。三日もあれば大体の事は分かるわ、その後もう一度ここへ来なさい。合格なら私達は皆お兄さんの土地に移住するわね」
「了解した。しかし、俺からもひとつだけいう事がある。もし俺の土地の情報を得てもそれを一切漏らさない事。無論、仲間同士の共有は問題ない。しかし、他に漏らすようであれば、互いに不幸になるだろう」
あの土地は行くのが困難なだけで蹂躙するのは簡単だ。知られる事、自体が本当は良くない。特に同類(異界人)にだけは知られたくない。
そんな事を考えていると、突然目の前に美女が・・・元から近かったが、急に頬に触れられ、自分のほうに顔を向けられた。その後ジッと目を見られた。
「ふ~ん。空っぽに見えたけど、無くは無いのね。次あうのを楽しみにしてるわ」
それだけ言い残し、すぅっと消えていった。本体は木だろうから元に戻るってのが正解か?美女だろうが美少女だろうが、近すぎるのは好きになれそうに無いな。
さっさと植えに行きますか。




