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まだまだ弱いようです。

 道中の小道で俺はある提案をした。



 「誰か手合わせをお願いできないだろうか?あの杖は使わないから」



「流石にあれは相手にしたくないが。それ以外なら俺は良いぜ。ダイスさん」筋肉のイケメンはさわやかにそう返してくれた。



 自分のステータスを上げ、相手を下げて素手での手合わせを始めたはいいが・・・全く攻めることができない。決定的な一撃こそ貰わないが、手加減されてる節がある。やはり弱い魔物や勇者(笑)と違って満遍なく強い相手にはイカサマは大した効力がない。



 気付くと気を失っていたようだ。あたりは暗くなっていた。



 リムがガイに手合わせでそこまでしなくても良いの、加減を覚えなさいよ馬鹿と怒っている。



 俺は体を起こし「こちらが頼んだ事です。ガイさんありがとうございます」と礼を述べた。




 因みに俺の実力(銃無し)は石以上鉄以下だそうだ。




「そう言えばダイスさん、俺の体が戦ってる間少し重く感じたのですが、何かしましたか?」



 ステータス低下の事だろう。


「ああ、したよ。相手を少し弱くする魔術さ。オーク達がそこまで早くないとは言えあんなに遅い訳がないだろ?元々そこまで強くない相手には効果はでかいが、君のようなタイプには焼け石に水だよ」



「それに君達が怖がったこの杖の魔術だって実は大したことじゃない。魔術の仕組みさえ理解すればここの皆が使えるさ。無論教える訳には行かないけどね」



 それから先は少し硬化していた空気が少し柔らかくなった気がした。いきなり見せる愚を大丈夫だろうと犯してしまったが、まだやっていけそうだ。




「さっきの実力の話ですが。杖を使用したときの殲滅力に限って言えば、金級に届くか否かと言った所でしょう。もし、もしも仮に簡単に教える事が出来るとして。それが誰かに伝わったら。貴方は途方も無い数の魔術師や権力者に狙われる事になると思う。いくらギアスがあるとはいえ迂闊すぎる」



 天真爛漫、元気一杯といったキャラクターだったミルがガラッと雰囲気を変えて忠告してくる。こちらが本質なのだろうか。どちらにしろ迂闊だったのには違いない。素直に感謝すべきだ。



「忠告感謝する。出来たばかりではしゃいでいたとはいえ、あまりに迂闊だったこれからは気をつけよう」



「うんうん、良い子、良い子。人の話を聞ける人は良い子なのです!リムとは大違いなのです」いつもの可愛らしいような微妙に腹立たしいような口調に戻る。ある意味この面子で一番大人なのはこの子なのかもしれない。



 色々反省すべき事も多いだろう。リスクも負った。さぁ成果を見てみよう。


 レベル26

 力55

 HP123

 防御49

 MP110

 速度24

 思考450



 やはり思考の伸びが異常に速い。思考だけを言えばリュートの1.5倍に到達した。他は察して欲しい。



 こうして帰宅し、飯を振る舞い。その日を終えた。


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