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賭け

 攻撃を捌く。スレスレで、疲労も集中も最早尽き掛けている。打開策は無い訳でもないが。それは自殺に等しい上無駄死にの可能性が非常に高い。




 傷も増えていく捌け無くなってきている。





「もう少しマシな体調なら楽しめたのになぁ。もう終わりですかね」女は何事でも無い様に言う。全く以てその通りだ。このままでは万に一にも勝ちは無い。




 俺はいなすのを一旦止め。渾身の力で押し返した。女も予想外だったのか一旦間合いを取る。その隙にポーションを傷口にふりかけ、傷を癒す。




「そんな事をしても無駄ですよ。剛には柔ですが、柔には速さなんですから」そうとは言い切れないと思うが現状はその通りだ。さて、体の傷は癒えた。疲労感は尋常じゃないが、動く。どうせ死ぬならせめて情報を抜き取られる可能性が低い方に賭けてやろうじゃねぇか。




 


 俺は正座から片足立てた様な姿勢から居合いの姿勢を取る。女も何かあると警戒してくれたようで。慎重に間合いを詰めているようだ。




 時間は出来た。最後かも知れねぇんだ丁寧にやろう。鑑定を起動、並列操作、鑑定、数の理、虚実の化身。対象、精神汚染同調形及び自我。



 前者を最大上昇、後者を最大減少。




 当然だがこんな事をすれば意識等保てない。俺は負けを認めたのだ。自分では勝てないと。ならば他人に任せてしまえば良いと。




 賽は投げられた。後は出目が良いほうに出る事を祈るだけ。残念なのは結果を見届ける事位だろうか。




 そうして俺は意識を手放す。



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