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プランBで

 さてどうするか。あれを島に招く・・・いやもう一つある。



「もう一度確認します。ある程度の安全があればいいのですよね」



「その通りです」彼女は頷く。



「俺の知り合いにある国でそれなりに顔が利く商人がいる。そこで暮らすのはどうだ?それならそこまでの対価は要らない。しかも、ある程度の自由がある。どうだろうか?」




「その国とは?」




「巨壁の国だ。その商人ならば安全にそこへ移動する手段だってあるだろう」



「確かに遠くはありませんが。龍の山はどうするのです?」




「その商人の強みは龍との交易がある事だ。ドラゴンも協力的で背に乗せてもらった事もあるそうだ」



 島につれて行くのはやはり嫌だこれが最善だ。・・・本当の最善は見捨てるなんだろうけどな。子供に罪は無い。偽善ではあるが、このくらいなら許容範囲だ。




「成功報酬で無事に巨壁の国に着ければ金貨10枚で結構です。後は紹介する商人と話し合ってください。一月以内にこちらに来るように手はずは整えます。あとは貴女の交渉次第です」



 こうして依頼は半分終った。






 彼女は部屋を出て行くほぼ同時にガウと総長が入ってくる。




「ダイス君依頼はどうだったのかな?」




「厄介な依頼をありがとうございます。知り合いの商人を通して安全なルートである国に行って頂きます。そこでなら希望に添えるでしょう」




「何処かは教えられないのかい?」やはり依頼人を出汁にして俺を探りたいってのもあるのだろうな。あくまでそれとなくではあるだろうが。




「巨壁の国ですよ。あそこで活動している商人に知り合いがいましてね、そこを頼ろうと思い立ったのですよ。あの国なら立地的にまず依頼人がそこにいるとは思いますまい」




「そうだね、龍の山を越えるのは自殺行為だからね。もし、それが出来るとなればそれだけで莫大な利益が出るだろうね」



「その莫大な利益を交通料金として納めて成功したそうですよ」




「それを聞いて安心しました」



 なにを安心したのやら。



 ガウはさっきから一言も喋らないし。さっさと切り上げて下準備に取り掛かろうか。


プランBとか書きはしましたがダイスの思いつきだけでそんなプランはありません。

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