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三流以下のラノベのモブってこう言う気分なんだろうか?

 まず笑わないで聞いて欲しい。ラノベかと言うほどテンプレートな死に方をして。自称神が目の前にいる。チラシの裏に書いた雑なラノベの草案ですらもう少しは捻るだろう。



 例に漏れず特殊な力をくれるらしい。ただギリギリ他のお決まりを外したことといえば。




「ダイスを投げろ。それがお前の運命とも言える力が決める」



 ダイスで俺の運命は決まるらしい。しかも珍しい20面ダイスを10個も握らされている。



 正直夢であって欲しいと思っている。しかし、あの、体が潰れていく死は間違いなく本物だ。あればかりは体感しないと実感できないだろう。



「早く振れ。別にお前には期待などしてはいない。ただ少しでも停滞気味な世界に風が通ればよい」



 この自称神、宝くじを1枚買う感覚で俺を扱ってやがる。まあいい。ダイスを軽く放り投げた。




 ダイスの目を見ながら神は



「さて人間。残念ながらこの世界でも長くは生きていけそうに無いな。せめてもの情けだ、元々あるスキルはそのままにしておいてやろう」




「お前の力はこれだ。よく把握し、第二の人生を楽しむが良い」




 頭に詳細が流れ込んでくる。




 言語理解・・・全ての言語を話せる、読める(ただし、古語は不可)。これは強制オプション。


 数の理・・・全てを数値化できる。


 鑑定・・・物の用途や状態を知ることができる(使用者の技量で見られないものがある)


 イカサマ・・・使い方次第。



 まてまて最後のはなんだ?説明になってない。これは検証次第?次だ。



 並列操作・・・同時に5つまでスキルを行使できる(技量上昇で増加)



 初歩魔術・・・才能がギリギリあったという程度の物で無いに等しい。



 対人闘技・・・元々持っている護身術(技量は低い)。低いとか止めてくれ。ここ一年とは言え運動不足解消に頑張ったんだぞ。



 異世界の教養・・・前世で得た知識や教養(並みよりは有るようだが偏りが激しく、微妙)辛辣すぎません、これ?




 「最後に何か聞きたい事はあるか?」



 神が言うが特にはない。諦めたと言っていいだろう。それでも一つ言うとすれば。



「こんな面倒な事しなくてもステータスとかないの?HP的なやつ」


 自称神は呆れたような顔をして「確かにこの世界はお前等で言うゲームの中のような世界だろう。しかし、現実だ。そんな都合の良い物は無い。欲しいなら作れ。まぁ初歩魔術じゃ・・・」



 頼むから憐れむな。泣きたくなるだろうが。






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