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F-7 お、意外とあっさり・・・

前回のあらすじ

・水龍来たー!

 龍のブレスは、俺の触手をかすっていった。

 

 痛みが俺の思考を塗りつぶす。ただただ痛いということ以外考えられない。味覚も視覚も聴覚も嗅覚も感じ取れ無い。痛覚しか感じ取れない。ただ、痛い。


 <スキル『対精神異常耐性』を入手しました。>


 何か聞こえたけれど構っていられない。


<スキル『対精神異常耐性Lv1』が『対精神異常耐性Lv2』に上がりました。>


 ああ、ようやく視界が開けてきた。龍の姿が目に入る。龍は同じく巨大なウミヘビにに向かって俺に向けたのと同じようなブレスを放っていた。それが直撃したウミヘビは身をよじる。龍が再びブレスを放ち、ウミヘビを消したそのブレスは余波でウミヘビの後方にいた魚の群れが一瞬で消滅させる。


 <スキル『対精神異常耐性Lv2』が『対精神異常耐性Lv3』に上がりました。>


 龍はふらりと踵を返して去っていく。その仕草には俺を敵として認識していないような気配があった。


 ・・・終わった。あの化け物すら俺に気付くことは無かった。ただ、まだ痛い。あのブレスによって俺の触手は二本消えていた。今こうやって考えることが出来ていることが、自分でも信じられない。タコは確か痛覚神経が無かったと思うんだが、とんでもなく痛い。もしこれが前世の人間体だとしたらこんなに冷静ではなかっただろう。今はまだ、自分に起きたこの災難が現実味がないおかげで認識をしようとしてないからこんなに考えられてるにすぎないだろう。


 <スキル『対精神異常耐性Lv3』が『対精神異常耐性Lv4』に上がりました。>


 ・・・ああ、このスキルのおかげだったのか。痛いことに変わりはないけどなんか楽になってきた。精神的に。ただ、しばらくは回復に専念しなくちゃな~。せっかくLv二ケタが近付いていたのにな~。はあ。


 さて、どんな所なら敵に見つからないんだろ?やっぱ岩陰なんだろうがそうやって隠れようとした岩陰が消し飛んだからな~。どこに行こうか?安全の事を考えると龍の行った方向とは逆に行った方がいいんだろうけどな~。そっちの方には『気配感知』になんか強そうな奴が引っかかるしな~。残されたのは右か左。いや、どっちでもダメだな。俺の選択肢とかどうしたって良いことにはならん。


 ま、俺が来たのは右からだから左に行くか。

                        ・

                        ・

                        ・

 イメージはこんな感じで・・・うん、出来た。さてスキルとして認定するがよい!


 <新スキル『対魔法防御墨』を作成しました。>

 <スキル『対魔法防御墨』をスキル『墨』に統合します。>


 恐らくだけど、もし『対魔法耐性』が無かったら俺ここにいないと思う。多分あのブレスを食らって触手二本失うだけで済んだのはこのスキルのおかげだと思う。というわけで、この魔法防御の墨を作りました。

 

 さて、傷を治したいが、その方法は恐らく二つある。


 一つは自然回復。


 二つ目は・・・回復魔法。


 ただ、このほぼないに等しいMPだと発動できないかもしれない。そもそも使えないかもしれない。

 まあ、試してみるのは大事だ。『はじめの一歩』さんプリーズ!


 <現在、スキル『白魔法』を入手するためのスキルポイントが足りません。>


 ハイ。自然回復ですね。じゃあ、レベルをアップさせてさっさと進化しよう。


 まあ、エサが出てくるかは運しだいなんだけど。


 そういえば龍発生イベント意外とあっさりと終ったな。まあ良いけどさ。良いんだけどさ。その・・・期待が裏切られた感がすごいわ~。

 よく考えれば「予想以上につらい」ってあるわりにはあんまし辛く無くね?という思いで水龍を出したのに・・・。


 どうしてこうなった?

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