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F-6 水龍

前回のあらすじ

・スキル作ったりした。

 

 お、あそこに経験値エビが!いざ、俺の進化の糧となれ!

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 また、つまらぬものを喰ってしまった。あ、でも経験値沢山のあのレアモンスターだからつまらなくはねえや。


 <経験値が一定に達しました。Lvが5から8に上がりました。>


 ほんと経験値多いよなあのエビ。つうか、もう二体目を喰っちまったんだけど。運、良過ぎね?まあ良いに越したことはないからいいんだけどさ。そろそろ10レベも近くなって来たな。進化も近いんじゃね?さっさと、このゴブリン以下の雑魚キャラから抜け出したいしもうちょい獲物探すか。

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                        ・

 岩場に着き、再び経験値もといあのエビを探す。あのエビを後一匹狩ればレベルも二ケタに届くはずだ。そうすれば進化も夢じゃない!・・・はずだ。多分。

 まあ、『影が薄い』のおかげで見つかることがまず無いし、俺の用心も合わさって今まで見つかったことは無いし?鬼ごっこやかくれんぼでも見つかるのは最後から一、二番目だったし?缶蹴りでオニになった時は缶の近くから動かなくて不満を言われたぐらいだし?

 そんな経験が山ほどがあるぐらいだからそうそう見つからんさ。きっと。


 そう、フラグを立てながらも隠れる。すぐにそれを後悔するのだが今はまだそれを知らない。


 そしてこの世界でも最強クラスのモンスター、ドラゴンやスライムに匹敵する能力と知能そして、強さを持つ化け物の一種『水龍』がとある岩場の近くに姿を現した。


 ん?『気配感知』になんか引っかかるんだが。


 それを調べるのは危険だと本能が言っている気がする。え、どうしよう。死にたくないけど正体を知りたい。



 好奇心に本能的な危機感は敗れ、俺は見てしまった。俺は知ってしまった。



 そこにいたのは一匹の龍。


 生き生きとして宝石のごとく輝く瞳。ありとあらゆる攻撃を跳ね返しそうな頑丈な鱗。如何なる守りも意味を為さないだろうがっしりとした顎。どのようなものでも切り裂けそうな鉄の刃のような爪。

 その全長は目測50メートル。鼻の先から尾の終りまで青く輝くうろこに覆われている。顎から生えた牙は一本だけで大剣と見まごうような大きさ。枝分かれした角はそれだけで5メートルはあろうかというほど。この世の恐怖を具現化し、むしろ神々しいほどの龍がそこにいた。




 あ、これ見たら分かる。あかん奴や。これに見つかる=死だ。どうしよ?鑑定してみる?

 ・・・。

 ・・・おい。なぜ、発動しない。


 <能力差が有り過ぎる為、鑑定できません。>


 嘘だろ?情報戦で負け!?差が有り過ぎるって、あの化け物貝より強いってことか!?この龍のランク何よ!?


 <この{水龍}はSランクです。

  なお、Sランクは

  Sランク  人間の間で、災害と称される強い奴。マジ強い。>


 うん、最初からする気はなかったけど戦闘は無理だ。てか見つかったら終わりじゃね?この龍が相手だと『影が薄い』が通用しなさそうで怖いんですけど。ほらこっち見てる。ほら、口開けてさ。ブレスを吐いてきそうじゃない。人間にあった時なんて全然問題なしだったんだな。


 ツーカこれヤバくね?なんかもうやばいって。相手がこれとか無理ゲー過ぎるだろ。


 っ!そんなの言ってる場合じゃねえ!さっさと回避を・・・無理だ間に合わねえ!少しでも遠くに逃げろ!ああっ――――!


 水龍の口からブレスが放たれる。その光は・・・。


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