D-2 闇魔法
前回のあらすじ
・魔物2匹ぶらり旅
『対人軍』への旅二日目。
現在、何の問題もなく経過中です。
ちょくちょく師匠から話を聞きながら進んでいる内に『智識』っていうスキルを覚えた。
その直後に『記憶保持』っていうスキルもゲット。
学習に特化したスキルだろうねぇ。
まあ、新たな能力を得るのはいいことだ。素晴らしい。
正直な話今はどのあたりにいるのかもわからない。
師匠は分かってるみたいだけど。どうしてるんだろう?
うーん、分からん。
なんかスキルあったけ?なかったよね?
ああ、そういや『はじめの一歩』さんに聞いても
<ここは「マリス海」です>
としか言わないし・・・師匠に聞くのもなんか気まずいし。
怒ってるわけじゃないのにね。
途中途中では適当に魔物を狩りながら食糧調達兼レベリング兼魔法の練習をしている。
現在はLv3。
ちなみにDランクからEランクに進化するには50レベルにならなきゃいけないって師匠も『はじめの一歩』さんも言ってた。事実だろうね。
長い・・・
で、かくかくしかじかなる二日間を振り返った今何をしてるかと言いますと、師匠監修のもと食糧調達兼レベリング兼魔法の練習――長いから以後「戦闘」としよう――をしてるんですねぇ。
ちなみに今は『闇魔法』を習得しようと躍起になってるところ。
いや、ほらね。「闇で攻撃する」って言われても具体的なイメージできないじゃん?
師匠はなんか「グシャッ」ってしてるけども、難しいじゃん?
俺がやると「潰れる」よりも「消える」になるからねぇ。
調節が難しい。
まぁ、食料調達以外の目標はできてるからね。
流石に『闇魔法』は入手できたけどね。
ありがたや、ありがたや。転生チート万歳!
で、その闇魔法でウニみたいな魔物を倒すためのイメージを組み立てている。
・・・もういっそのこと食料として倒すより、殺すのに特化させてみようか?
良いか師匠に聞いてみよう。
{師匠、『闇魔法』は相手を確実に殺す魔法でいいですか?
いかんせん調節が難しいので・・・}
{そうかそうか。別にいいぞ、そうしても。
・・・ただそのうち手加減できるようにはさせるからな。忘れるなよ}
許可はゲット。
これで『闇の玉』的な奴が出来る。
攻撃力は・・・触れた部分が消える、みたいな感じで。
闇弾ッ!
俺の前に現れた闇の玉はイメージ通りの速度――投げられたボールほどの速さ――でウニへと向かって飛んでいく。
ウニに当たった闇の玉はするりと潜り込んでいき、ウニに風穴を開けた。
いや、風穴とはちょいと違うんだろうけど。まあいい。
<経験値が一定に達しました。Lvが1から2に上がりました。>
{アキラお前・・・なんちゅう魔法使ってんだ。あの威力の魔法は大型化するだけで戦略を変えるぞ!?}
あ~またやってしまったな。
それ以上にさっさと『光魔法』を入手したい。
{師匠、強いのならいいんじゃないですか?強ければ、勝てれば、いいんじゃないですか?}
うん、なぜこの反応に出たんだろう?
なんで師匠と討論をするはめに・・・
{ああ、確かに悪ではない。
が、よほどのことが無い限りあれは封印しろ。魔力の消費量が激しいだろう?}
ああ、確かに言われてみれば倦怠感が凄い。
取り敢えず『貪欲』で回復させとくか。
『貪欲』を使いながら師匠に聞いてみる。
{師匠、なぜ最近の魔法は『闇魔法』だけなのでしょうか?
別に何の魔法でもいいというか、むしろ食料が無くなるからやめておいた方がいいというか・・・}
{ああ、それはだな『闇魔法』と『光魔法』はよく対の魔法として認識されるが、難易度は『闇魔法』がはるかに高い。
お前もそうやって苦しんでるみたいに想像が難しいからな。広く世間に知られている魔法としては最難の魔法として広く知られている。
だから今のうちにこれを叩き込んだ方が後は楽だと思ったんだよ}
なるほどねぇ。
うん、道理で難しいわけだ。最難の魔法か・・・
{師匠、魔力の回復が終わりました。
出発しましょう}
この言葉にはさすがの師匠も驚きを隠せないらしい。
{は?お前もう魔力を回復させたっていうのか?
おまえのMPどれだけだ?}
{えー、およそ1000ですね。
まあその、『貪欲』を使いましたので・・・どうしました?}
{よりにもよって『貪欲』か・・・
一つ教えといてやる。
それのレベルを10まで上げると、とあるスキルが入手できる。
その名は『強欲』
かつてこことは異なる世界で『救世主』と呼ばれた者の教えを信じたものが罪とした七つの感情の一つだ}
あぁ、七つの大罪か。
これって強いスキルだよな?




