E-15 とある一日
前回のあらすじ
・魔法の才能あるのかな?
おはようございます。今日も差し込む日光の美しい一日ですね。こんな日には魔法を放ちたいものです。
まあ、冗談はさておき、魔法は本当に放つんだよね。朝もやってみることにしたからね。効果あるかは分からないけどね。ありそうじゃない?
<魔法を練習するうえで最も効果的とされているのは、戦闘のように緊張感のある状況でまほうをつかうこと。その次に効果的な方法は朝と夜に行うこととされています。>
・・・あ、効果あったんだ・・・。
なるほどいい事だったわけだ。じゃあこれからも続けていこう。
にしても師匠遅いなぁ。いつもなら起きてる時間なのに。寝坊とは珍しい。せっかく朝も効果がありますよって言いたかったのに・・・。でもまあそのうち起きるか。
さて、今日は一体何を学ぶのかな?
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{すまんな、寝坊しちまった。
さて、今日も授業を始めるか。今日は今までに起こった中でもとくに有名な戦闘についてがメインとなる。その後戦闘の結果や状況から『対人軍』が推測した人の弱点、および人の発明した道具の欠点。そして、魔物の弱点、欠点。そこから俺の推測した勝利するための「知恵」の説明を夜に行う。}
ふ~ん、そりゃまた面白そうだな。というか本当に師匠凄いな。推測結果から独自に考えを持つなんて。
{まずは、人が竜を討伐したとされる最古の記録、『ナサスの戦い』からだ。
ちなみに竜ってのは別名ドラゴンとも呼ばれ、龍などの最強クラスの種族と並んで『神災級』を頭とし、その配下の竜王によって統治されている種族だ。なお、この時に討伐された竜は赤竜らしい。}
おお!出たよ出たよ、ファンタジーのお約束、ドラゴン!さあ、続きを!
{それぞれの戦力は竜サイドは赤竜一体。一方、人は3万にも上った。そして、ある対策を行った。}
対策、ですか・・・なんだろう?
{さて、この戦いとそれまでの竜討伐戦では大きな違いがあったんだ。
アキラ、なんだと思う?}
えぇ?ち、違い?ん~なんだ?一体何だろう?
{魔法、ですか?}
うん、自分でも言ってはみたもののなんか違う気がするなあ。
{魔法・・・か。良い線いってるが、違う。
正解は武器。正確に言えば魔道具だ。
竜を倒したというその国は当時魔導大国として知られていた。そこで竜があらわれたときに国を挙げて魔道具を大量生産した。そして、3万の大軍と4万を超える魔道具で集中攻撃を繰り返し、人として初めて竜を討伐した。ちなみにその後その国は大陸の央大陸の七分の一を支配したという。}
ほえ~。凄いな。やっぱ、技術ってのは武力と同意義なのかもな。
{ちなみに魔道具というのはどのようなものだったのでしょうか?}
{ああ、魔道具の歴史はかなりあって、この戦いが起こるおよそ、7世紀ほど前に発明されたという。
その戦いに使われた魔道具は魔剣の一種だったらしい。何でも所有者の得意な魔法の属性をその剣に纏わせるだけではなく、所有者に魔法の適性を与えるという効果もあったらしい。}
ほえ~。本当に凄いな。そんな技術があったなんて。
にしても魔剣かぁ。良いよな。魔剣っていうと一種のロマンじゃないか。
まあ、それは置いといて。聞きたいことがあるんだよなあ。
{それって、いつの話ですか?}
これだけは聞いておきたい。
{ああ、5世紀ぐらい前だ。}
・・・思ったより早かった。微妙な時期だなぁ。
十時までに投稿する予定だったのですが、晩御飯のせいで遅れてしまいました・・・。