E-14 報告からの・・・
前回のあらすじ
・最終ラウンドだ(キリっ)
いやー、長い、長い戦いだった。
まあ、そんなことは置いといて帰ろう、師匠のところに帰るとする・・・前にこのヤドカリ食ってくか。
せっかく倒したんだし、食べてもいいよね?では、いただきま~す!
<経験値が一定に達しました。Lvが1から4に上がりました。>
<スキル『過食Lv2』が『過食Lv3』に上がりました。>
え?
今経験値が入ったってことはさ、今ヤドカリが死んだってことじゃない・・・かな?
Dランク強すぎない?頭爆ぜても生きてた、なんて。
まあ、いいか。過ぎたことだし。でも次からは気をつけないとなぁ。そう、失敗は次に生かさなければ意味はない、ってよく言われたっけ。今世ではやってみるか・・・
まあ、いいや。ヤドカリ食ってから師匠のところに行くかな。
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うん、ここだよ・・・ね?ここか。あの岩みたいな貝は師匠だろうな。
{師匠、ただいま戻りました。}
{あ?え?
お前、もう終わったの?まだ一日も経ってないよ?
・・・正直もうちょっとかかると思ってたわ。本当、非常識な・・・。}
{あ~、それはすいません。そういったことは全く考えてませんでした。}
{いや、いいよ。お前の非常識っぷりを分かってなかった俺が悪い。お前の行動の予測は本当に難しいよ・・・}
ああ、じゃあ大丈夫か。師匠だってフォローしてくれてる。
・・・これ本当にフォローかな?何気にひどくないですか?
{で、何から教わるんでしょうか?
魔法?知識?技術?}
何を教わるんだろうか?気になるんだよ?
{お前に今から教えるのは・・・「知恵」だ。
知識とはまた違う。俺が考える「知恵」とは「知識」を上手く使用する術、それが「知恵」だ。
重要度が違う。}
・・・?なんか難しい事言われたんだけど。大事なことは「知恵」を教えるぞってことか。
そんで、「知恵」は「知識」とは違うぞって?
{え~、どんな「知恵」を教えてもらえるのでしょうか?}
{今日からお前に教える知恵は生き延びるための知恵だ。
全部、覚えていけ。}
そうして、俺に学びの日々が始まった。
小学校も卒業してないのに・・・。
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学び続ける日々が始まってから早七日。生活のサイクルもかなり決まってきた。師匠から教わったこともいくつか実践している。
まず、学ぶ。師匠から様々な知識を教えてもらう。一日のうちほとんどはこれに使われる。
大体、10時間ぐらいかな。一日のうち二番目に楽しい時間だ。師匠の話は本当に面白い。飽きが来ることは無いだろうなぁ。
そして師匠が寝るのを確認してから魔法の練習をしている。
何でも魔法は毎日寝る前に行うと戦闘に次いで熟練度の向上効果が高いらしい。
そして、これが楽しいったらありゃしない。自分のイメージ通りに魔法が作動してくれると、安心と快感が同時にやって来てその感覚が本当に(ry
それはさておき。
まさか、あんなに効果が高いとは思わなかったけどね。
もともと持ってた『風魔法』に加えて『火魔法』・『水魔法』・『土魔法』も入手してそれぞれのLvは4まで上がった。それもたったの七日で。
いや、確かに『貪欲』とか使ってMPはほぼ無限に使ってたよ?だって強くなりたいじゃん。イメージ力も上げたかったしさぁ。ヤドカリに「風刃」効かなかったのが悔しかったし。
でも、あんなに効果があるとは思わなかったんだよ。
なんて言うんだろう、このチートを使ってしまった的な気持ち。俺、課金はしない主義だったのになぁ。
ちなみにこの裏技的なものは『はじめの一歩』さんも認めてる。流石師匠だね。
それを差し引いても俺の成長速度は可笑しいらしいけど。
そのことに関しては諦めたもん・・・。
なんというか、今は無性に本が読みたい。
まあ、いつもの事なんですが。