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F-1 誕生

前回のあらすじ

 ・異世界転生することになった。

 ああ、ようやく異世界に行けるのか。これで夢がかなう・・・

 ん?こっから俺、何をすればいいんだ?とりあえず異世界生活を満喫すればいいかな?


 ・・・というより今、意識しかないんだな。もうそろそろ転生かな?

 あ!転生始まったかも!やっとだ!やっと転生するんだ!何になるんだろうか?

 

 あ・・・意識が薄れるってこんな感じなんだな・・・

                     ・

                     ・

                     ・

 あ~ビビった。まさか意識が切れるとは思わなかったからな・・・

 

 とりあえず、状況整理しよう。


 まず手足が無い。なんでだろうなー(棒)

 え?マジで?手足無いとか嫌な予感しかしないよ?


 まあ、現実は無視しよう。考えたって無駄だろうし。


 次、体が動かせないぐらい狭い空間にいる。


 なんででしょうね?閉所恐怖症の俺にはすごい辛いんですけど。もう嫌になってきたな・・・

 ハイ次行こう次。


 口の周りになんかもさもさしたもん付いてる。これなーんだ。正解は触手でした!

 なぜ口に触手がついているのか?そんなの簡単です。


 私が、モンスターの類だからでしょうね!


 なぜなんですか!なぜよりにもよってモンスターなんですか!農民とかならまだいいでしょう。でも、モンスターはないでしょう!嫌ですよ人と争うなんて!元は人なんですから!

 あっ!人でもモンスターと争わなきゃなんだった・・・


 でもな~モンスターはな~。嫌だな~。


 まあいい。自分がなンのモンスターなのか知らないと損しそうだし。

 手足無し。口の周りに触手あり。狭い空間にいる。

 

 狭い空間は卵とかなんだろうな。

 つまり、何の生物なのかは手足無しということと、口の周りの触手がヒントか。

 

 前にこんな生物を見たことがあるんだ、何回も。聞いたことがあるんだ、こういう状態だって。


 結論:たぶん俺タコだわ。


 うん、タコなら別にモンスターでもいいや、タコなら。

 え?人としての威厳?ナニソレ?おいしいの?


 ー人として育ててくれた両親へー

 前略 タコになりました。どうすればいいでしょうか?

    ー貴方がたの育ててくれた愛する子供よりー


 そういやあの女神が『鑑定』がどうのこうのって言っていたな。スキルってどうすりゃ採れるんだろう?


〈スキル『鑑定』を入手しました〉


 お!採れた!ウレシイナ!どうやってスキルを入手したんだろうな?もう、分からないことが多すぎて嫌になるな~。

 とりあえず『鑑定』を使ってみよう。


___________________________________________________________


  〖種族:デビリス・ポリプス〗 年齢:0 Fランク

  Lv:1  スキルポイント:450


  ステータス


 HP:40/40

 SP:70/70

 MP:70/70


 速度:80

 攻撃:30

 防御:30

 魔攻:30

 魔防:30

            

 職業:無し

         

  スキル


 防御系:無し

 攻撃系:無し

 魔法系:無し

 技能系:『鑑定』

 固有系:『遊泳』『墨』

 特典系:『影が薄い』『はじめの一歩』

 称号:無し


___________________________________________________________

      

 ・・・ステータス低いな。というよりなんで異世界に来ることになったの?もう嫌になってきたよ?友達のいない世界とか地獄じゃない?心構えができてねーよ。いじめですか?そうですか。神様なんて嫌いだよ。あ~日本に帰りたい。なんなの?なんで俺らなの?一体全体どういう基準で人選んでんですかねぇ?他の奴らならまだしも、なんで俺まで?俺みたいな社会非適合者は向こうにいるよりこっちで蛸として生きた方が幸せかもしれないけどもさ、流石にひどくない?俺みたいなのが生きてけるわけねえじゃん。一体どういう試行してんの?神様神様、頭は大丈夫?俺を生んだ時点で・・・


 ・・・ん?「特典系」ってあるぞ?転生特典がこれか?『影が薄い』?

 ・・・バカにしてんのか?なんで、人の気にしてる事を言いやがるんだ?

 どういうスキルだ?


____________________________________________________________

 『影が薄い』

 敵に自分のことを気付きにくくさせる。味方にも気付かれにくくなる。常時発動。

____________________________________________________________


 名前のまんまだな。もう、突っ込むの嫌になってきたな。なんか溜飲が下がった。

 

 スキルポイントあるなあ。試しになんかスキルとってみるか。なんか、取った方がいいスキルはあるかな?


 <『全スキル入手可能』

 種族限定のスキルや、限られた人しか取れないスキルもとれるようになる。

 400ポイント必要。>


 貰っとくか。なんか便利そうだし。種族限定モノを取れるのが嬉しい。日本人は、限定という言葉に弱いからな。なんで出た、とか突っ込んだら負けだ。


 <スキル『全スキル入手可能』を入手しました。>


 うん、スキルも入手したし、卵から出てみようか。

 どうやって出ればいいんだろう。ちょっと暴れてみるか。

 昔、人だった時に手足を動かせるみたいに、触手を動かせるんだな。便利。


 卵を破り、外に出るとそこは洞窟だった。海水で満たされたその洞窟は、なんか地球で見たことあるような青の洞窟みたいな絶景だった。洞窟を出て視界に飛び込んできたのは、簡単な言葉で一言で説明するとしたら「キレイ」の一言だった。

 きらめく海面。

 ゆらめく海藻。

 泳ぐ魚群。宮沢賢治の書いたやま〇しみたいな光景が広がっていた。


 俺タコだけど、親はどこかね?ま、いいか。タコの親なんて見たくないし。

 

 ・・・ところで、食べ物どうしよう?

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