ー1 プロローグ
もう1度言いますが初投稿なので暖かいっ目で見守りください。
・・・ここはどこだ?
俺以外にも多くの人が居るみたいだが、これってラノベであるような展開じゃないかな?
ちょっと、今に至るまでの事を思い出してみよう。
遠足で俺は確か・・・トンネルに入ってトンネルの出口が見えたあたりで目を閉じたんだ。そして目を開けるととてもまぶしくて、光に目が慣れたときにはここにいたんだ。そうだった。そうなったんだ。思い出した。
それにしてもここはどこだろう?
俺以外にも人がいるんから俺一人が死んで今から天使様とかによって天界に連れていかれる、とかではないだろう。
とすると、やっぱり召還かな?
うーん、やっぱそれっぽいけどなー。そうだったら召喚した人が居ないよなー。
じゃあ、やっぱ転生だな!たまにこういう大人数で転生とかあるし。・・・あったけ?
ま、俺らみたいなガキを召還、なんてことは無いでしょう。
でも、ライトノベル的な展開だったら、の話だけどね。
そもそも普通に死んだだけで、十王の裁判待ちかも。
ちょっと、赤木に聞いてみよう。俺と話の合う数少ない友達であるあいつはどう思っているんだろうか?
あいつは、大柄だから見つけやすいはずなのに・・・影が薄いからな~。
あ、いた。
「なあ赤木、お前はこの状況をどう思う?」
「っわ!って草木か・・お前びっくりするからそういうのやめろって」
「失敬な、普通に来たっつうの。
で?この状況はどうなっていると思う?」
「たぶん・・・異世界転生とかそんな展開だと思う」
「お前もそう思うか」
「ちょっと、だんだんざわめいてきたしな。」
「ああ、やっぱりこんなことになったら、普通はパニックになるよな・・」
「なあちょっと、一也にも聞いてみねえか?」
「オーケー。ちょっと探しに行こう」
一也は、俺ら以上にオタクだから、なんか面白そうだ。
でも、あいつも影が薄いから見つけにくいことこの上ないからなあ~。
「おーい、かずやあ。どこだ?」
「え?ここにいるけど?」
「「っ!?ああ、ここか」」
・・・まぁ、いつもと同じだわな。横にこっそりと立っとるとは。
「ちょっとそれはひどくない?」
「まあ、それは置いといて・・一也。お前ならこの状況は何だと思う?」
「ラノベ的な展開でしょ!」
手でグッドサインを出しながら一也が満面の笑みで言ってきたのに対し俺らは、
「「やっぱり」」
とか言っとけばいいと思う。
「召喚主とかいないけど、たぶん今から女神が来たりするんだと思うな」
「そういえばなんか静かになってきたな」
「みんな、同じ方向を向いているぞ?」
俺らも、その視線につられてみんなと同じ方向を向く。
するとそこには、お約束通り・・・
「一度人生の終わった儚き命を持つ人間よ・・あなた方には転生していただきます」
ちゃんと、絶世の美女が空中に浮いていた。
・・・それはそれとしてきな臭いセリフだな。
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「先ほども言いました通り、あなた方は死にました。というわけで転生していただきたいと思います。なお、反論はできませんのでご了承ください」
かなり突っ込みどころがあんだが、夢だった転生ができるのに拒否するわけがない。魔法は使えるんだろうか?あ~楽しみだなあ!笑いが止まらん!
「あなた方が住んでいた世界は≪世界樹アルボル・ムンド≫の根元の方にある、かなり古い世界のひとつである『テラ』です。そして今から行ってもらうのは枝の根元辺りにある『ラウシ』という世界です。できてからは50億年とちょっとでしょうか」
なんかよくわからんけど、凄く話が長くなりそうだ。俺としては早く異世界行きたいんだけど。
「『テラ』と『ラウシ』はかなり古くから親密な関係を持っており、『ラウシ』から『テラ』には何人かすでに転生しております。ただ、『テラ』から『ラウシ』へはいまだに例がありません。なのであなた方には、悪く言うと「実験体」になってもらいます」
え?まじかよ。実験体とかまじないわ~。失敗したらどうする気なんだ!一生に一度ないぐらいの事だぞ!失敗したらうぞマジで呪うぞ!
「あなた方が危惧している失敗の可能性ですが、無いと思ってもらって結構です。それだけは言いきれます」
よかった~。仮にも失敗なんてあったら、神を相手に一生呪うことにするだろうからな。
・・・流石に怖いよ。
ま、そもそも呪わなきゃいいのか。
「『ラウシ』では、魔物と対魔物連合軍と呼ばれる非・魔物の生物が互いに滅ぼし合っております。魔物はただ単に対魔物連合軍を攻撃しているだけですが、対魔物連合軍は、魔物の根絶を目的としております」
そういえば、俺らって何に転生するんだろう?
・・・どうせ一人一人違うんだろうな~。俺はどうせありふれた展開もなく、ちょっと強いぐらいなんだろうな。俺だし。まあ、十分嬉しいけどさ。
だって、異世界だぜ?夢だったもん。
「まあ、詳しいことは向こうの世界に行けば分かると思います。
ここでアドバイスをするとしたら、スキル『鑑定』をとっておいた方が楽、ということでしょうか。 ちゃんと転生特典は付けます。なので安心して旅立ってください。
あなたたちが何に転生するかは自分自身の望み次第です。・・・汝らに、神々の祝福のあらんことを」
なんか説明がおおざっぱだな。この女の人。小林と赤木に挨拶でもしておくか。
あいつらは・・・・どこだ?いないな。最後に挨拶したかったのに。あいつらなら大丈夫だとは思うけどな・・・
どこ行った?
・・・ま、どうしようもないか。一人一人のラグかなんかだ、きっと。
よし!気持ちを切り替えていこう!
それでは、夢だった異世界に活きますか!
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「すいませんこんな女神で。きっとこんな神様たちだから信仰されないんですよね]
女神ラタトスクはそうつぶやき部屋を去っていった・・・
ここまで長かった・・・