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ひとつなるうた ー詩集ー  作者: アミュースケール
12/136

夢のしとねに咲いた花

それはまことに芳しく

とこしえに咲きこぼれる

その(かお)りはこの生きた現実に

叡智とその実現を約束させてくれる


いにしえから神秘なる夢は

その器にふさわしき者達に啓示され

不可思議なる恵みはもたらされ

あらゆる試みが果たされていく

その御命とは

メルヒェンの心であり

この世界を創造された

ひとつなる源から

愛という名の

ひとつなる生命に繋がれた

ロゴス、(ことば)による

大いなる閃き

生き生きとした御力

そのものであられる


うたい人達はそれを紐解き讚美しようと

柔らかなるうたを紡ぎ出しては

描き人達も色彩を覚え

花の恋人を熱情で現すことなく

しおらしく咲かせて

はかなきに命を永らえさせる


涼やかなる時を過ごせば

過去は未来をものがたり

未来は過去をうつしだす

今このときは三世の夢となり

七宝のしらべを響かせて

無垢なる空に心が戯れば

夢は世界を創造し

世界は夢へと

メタモルフォーゼを遂げて

有終なる新生をたまわう


夢が諸々の力として

全身全霊を谺すれば

天から清らかなる梯子が

たおやかに降ろされていき

天使達とその御使いが

再びこの地上に楽園を築こうと

霊妙なる胸の内に

清水をそそぎ

愛らしい苗床をしつらえていく


奥ゆかしきは

我らの先祖代々から

余多なる子孫に到るまで

しあわせを住まわせて

万物の聖性たる命を

子達に告げて

時はここに休まる


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