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ひとつなるうた ー詩集ー  作者: アミュースケール
112/136

血漿

グローリアス!不連続な沈黙の音楽と

その合唱が萌えいづる

マルーン(えんじいろ)に染まる

泉の鏡がミューズの乳房で割れた

菫青石(きんせいせき)の涙が

蜃気楼の頬に伝う

砂漠に取り残された

少年少女の胸に散らばる

数々の記憶の破片が

白月の血に()みいり三度甦る!

調和的な数字の羅列が回転し

あたりにある有象無象(うぞうむぞう)

様々に変容し、それらが独自に震動しながら

活闥(かったつ)な連鎖反応を起こし

巻き上がり、次第に稠密(ちゅうみつ)して

愈々(いよいよ)と繚乱たる光彩を放つ!

その光の尾てい骨が

紫紺に泣いた沃土(よくど)の頭頂に合掌し

視界に望むあたり一面は

白磁(はくじ)の波を打って潤い

古代から流れくる語調の血漿(けっしょう)

世界は酔いしれる!

あらゆる存在は聖なる息を吹き返し

存在は存在の原初の至福に到達する!

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