↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
36/66

36、開店中〜否タオルミイラ〜

この作品はフィクションです。


「…だから。僕に合うアイテム、ですよ。」


二回も言わせるんじゃねぇよ、的なニュアンスを漂わせながら、彼はそう言った。だが、依然として、具体的な情報は掴めないままだ。


…前回から感じてたけど、なんなんだろうなぁ、こいつの他人を小バカにした感じは。後輩くんの嫌味とは、また違った、っていうか、後輩くんの場合は割と世間的な正論だから、まだ納得できたり容認できたりすることもあるんだけど、こいつの場合は、僕のこと知ってて当たり前でしょ?的な感じで言ってくるのよね。それが、妙にムカムカくる。


あんたに合うアイテムなんざ知るかいっ!!






…と、叫びたくなるのを、ぐっと堪えて。




「そうですね〜。う〜ん、………あ、そうそう。新しいデザインのタオルが入荷したんですよ〜。それなんてどうですか〜?」

「え?タオルはもういいですよ。この間たくさん買ったじゃないですか〜。」




……………。




んなこた知っとるわ!でもあんたと言えばタオルくらいしか思い付かないのよ!あんだけインパクトのある買いかたされたもんだから!!………もうちょっとヒント出すとかなんとかないのかこいつは…




……………




………いかんいかん。




私は、この店の店主であり、妄想世界の主であり宣教師でもある。今決めたそう決めた。


相手に求めずとも妄想で補完できる。それが妄想の素晴らしさ。一時の感情の乱れでそれを忘れてしまうとは、なんたる失態!


そう。妄想で導くのだ。彼に合う、彼らしい、彼と言えば、な、アイテムを………!





















『図解、正しい埋葬の作法』






「この本なんてどうでしょうか〜。お客様にぴったりかと思います〜。」

「…え?これですか?」

「はい〜。だって、タオルを体に巻いてらっしゃるんですよね〜。この前言ってたじゃないですか〜。」

「まぁ、はい。そうですね。」

「ぴったりだと思いますよ〜?」

「………………あの、」

「はい?」

「もしかして、ですけど……………、ミイラ、ですか?」

「はい〜。」

「タオルを体に巻くから?」

「はい〜。」






「…そんなわけないじゃないですか。」




なっ…!?




「体に布的なものを巻くからミイラって、それって、ちょっと、安直すぎっていうか、わざわざミイラになりたい人なんて、今いるのかなぁ、っていうか…」




……………。


真っ向から否定された。


しかも、馬鹿にしたような笑顔で否定された。


鼻で笑って否定された。
















おのれ〜後輩〜〜〜!!!!!あんたの発言を採用したばかりにこんな生き恥を〜〜〜〜〜!!!!!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。