つけたし
前回ちょっと書き忘れたものがあって、今回の話で追加しておこうかと思います。
<side>といったものを聞いたことがありますか?
これは人気不人気に関わらず、賛否両論のネット小説特有の技法です。
これって、一般小説では使われない方法なので、そもそも何を意味するのかわからない人に説明を挟みます。
<○○side>(○○は人名)
このようなものが使われるのは主に視点変更についてです。
一般小説ではセリフと地の文の書き方と、その人にしかない特徴を組み込むことで誰に視点が移ったのかを読者に読みとらせます。
これを批判する際に、視点変更そのものが嫌、という方がいますが、それはあくまで好みの問題としておきましょう。普通の小説でも視点変更はあることです。
で、これが批判される理由としては、「読者を馬鹿にしている」といったものでしょうか。
文章から誰の視点かぐらいはわかるんだから、わざわざ書くのは読者の読解力が低いと主張するようなものだ!と言うのです。
まあ実際、簡単な漢字も難しいも全てにルビをふられると腹がたつのと同じようなものです。
お前、こんな漢字も読めないだろうからルビふっておいてやるよ、と言われれば腹もたとうというものです。
えっ?私?
こればっかりはどうでもいいですかね。
使うか使わないかの是非は本当にどうでもいいですね。
ただ、あまりに視点変更が多いと嫌になるというのはわかる気がします。
某ダンジョン経営物の小説で、いろんなところでいろんなことが起きているのは良かったのですが、全ての新登場キャラに視点変更で一人称の独白で過去を語らせたり、同じ場面を複数のキャラクターから解説させたりとクドさに辟易して読まなくなったことがありました。
意識して使うならば全然構わない方法ですかね。横書きだからしやすい技法でもありますけど。
そろそろ語るところもなくなってきましたか。もしも「こんなことを題材に!」などがあれば感想欄にてどうぞ。
次回は「私個人の好み」というまさにエッセイで、解説でも意見でもない、本当に蛇足的なものになります。
それでもよければ、後二部ほどお楽しみくださいませ。
もちろん、感想欄にて出てきた題材などがあれば順次追加していくかもしれませんが、このままなら後二話で完結となります。