小説家になろう、小説情報と検索
好みの小説を探すコーナー第二弾。
同じく小説家になろうのサイト内で探す時の分析になります。
さあ、まずは小説の見方からになりましょうか。
題名、タイトル。こちらは試しに書いてみたところ、この話だけで長くなってしまったので今日中に閑話のような形で次の話として挿入することになりますね。
まずは検索方法。前回はランキングに絞って話したので、今回は検索や新着で見つけた小説の小説情報から見る好みの小説の探し方でも、というお話です。
小説情報には先ほど先延ばしにした題名、そしてあらすじ、ジャンル、タグ(キーワード)、ブックマークユーザー数、週間ユニークアクセス、評価者数、評価合計、総合評価、最終更新日時、話数、文字数、レビュー数と参考になる情報はこれぐらいになりますね。
他にもNコードと呼ばれる小説の番号や、文字数から計算した平均読了時間、原稿用紙換算などもありますが、こちらはほとんど参考にはなりませんね。
これをさらに小説情報のページまで飛ぶと、一話目を投稿した日時やストーリー評価と文章評価を別にした得点、感想数などが見れます。
まずは純粋な人気度を計る意味を持つ、お気に入り、評価点、レビューですね。
お気に入り、というのは「この小説を自分の本棚に置いておきたい、また読みたい、続きが気になる」などの小説を読んだ読者からの作品に対する最もわかりやすい人気度と言えるでしょう。
そしてレビュー、こちらは後々、なろう作者の傾向について話すときに話すと思いますが、作者同士の交流が深い方の作品に多くつくこともあるので一概に大多数からの支持ではありません。ただ、個人的に応援したいと強く思われた作品、つまり感情を動かされた作品や応援したいと思われた作品につくことが多いので、応援度合いとも読めます。
こんな面白い小説があるんだよ、みんな読んでみて、と紹介するものとして新着にのるのでレビューがつくだけでも一定の人気が出ることがあります。
私は残念ながら未だかつてつけていただいたことはございませんね。いつかつけてもらえたらいいなあ、と言うたびに遠い目になっております。
とこれを書いている時点ではこのような書き方になっていたのですが、これを完結させてしばらく、ハングリーさんにレビューをいただいたことで改めなければなりません。そう、レビューをもらったのです!と書けばレビューを自慢している考察系エッセイという酷いジャンルがここに生まれました。
そして評価点。こちらは作品を読んだ人がその作品がどれだけ面白かったか、凄いか、を示したものです。
人によっては、続きを読みたいと思いはしないがざっと読んで面白かった、と読み終えた作品にブックマーク的な意味合いでつけることもあります。まあそういった人たちを除くと、読んで10点満点の評価をつけるぐらいに思っていただければ。
こればかりは人の作品を例にあげるのが失礼な気がするので自分の作品を例に説明していきます。
例えば、私の作品の一つである「弱者は正義を語らない」では、評価者合計は37人、評価合計点は336点なので、評価平均は9.08となります。文章とストーリーに分けると、4.54ですね。そして、実際の文章評価とストーリー評価の点数は以下のようになります。
文章評価
平均:4.5pt
合計:166pt
ストーリー評価
平均:4.6pt
合計:170pt
12月3日現在の数字に修正しました。
まあ微妙にストーリーの方が高い結果となりました。
つまり私の作品は、満点をつけるほどには好みど真ん中や完璧な作品ではないけれど、まあまあ面白かった、磨けば光るとかその程度になりましょうか。とポジティブに見ておいてとりあえずこの評価が良いか悪いかについては議論しないで先に進めます。
この評価というのは、人数が少なければ少ないほどに一人の評価がダイレクトに響きます。
人気作品についてはさほどアテにはなりません。というのも、アンチや嫌がらせ目的で2点入れていく人や、単に面白かったからと何も考えずに10点入れてみたりとストーリーや文章ではなく純粋な人数に左右されるものになりますので。まあそれだけの人数に評価されるってことはそれだけ面白かったり人気だったりするわけですけど。人気作品だと計算するのも馬鹿らしい数字になりますしね。
まあつまるところ、この方法は中堅、またはマイナーな作品を判断する基準とでも思えばいいんですよ。
もしも掘り出し物を見つけたい場合には評価人数を10倍して、評価点と比べてみてください。100人が評価していて、600点ほどの作品よりも、50人が評価していて450点ほどの作品の方が期待できると思えませんか?
次にはレビュー数。ただ数を判断材料にするのではなく、新着レビューからレビューの内容を見て好きな作品を探すのも良いかもしれません。
あらすじでは書けないような褒め言葉や、あらすじに対する他人からの見方、魅力について読者目線で書かれており、とても参考になるものが多いです。
レビュー数が多い、というのはレビューが書けるほどにその作品を読み込み、応援しようとしている人が多い証明なのでこれもわかりやすい指標です。
ただ貶めたいがために書くレビューについては本当に内容にとらわれず、むしろこんなに叩きたくなるほどに心を動かされたのか、と生暖かい目でレビュー投稿者を見て、その作品を読みにいってみてほしいところですね。
最後にお気に入り数。こちらは更新速度や話数、ジャンル、あらすじなど様々な条件に左右されますが、それを除けば数字自体は一番具体的で絶対の人気指標です。
10話以内の更新でしかないのに、数十、数百、数千とブックマークのついている作品はおそらく先が期待される作品なのだと思われます。
特に数千ともなればおそらく日刊や週間かのどちらかに入っているのではないでしょうか。
自分が掘り出し物を探すならば数十、数百のものを、今期待されている人気作品を見つけるならば数千のものを読めばいいですね。
次に物語の話数と文字数です。
話数は単に更新回数です。もちろん10話と100話では100話の方が長い場合がほとんどですが、中には500話を超えても10万字ほどと1話がとても短いものもあります。
こればかりは人気の指標には全くなりません。数百話でお気に入り一桁でも面白い作品はあると思います!そればっかりは頑張って探してくださいとしか言いようがないです。
総合ランキング入り、書籍化しているような作品でさえも、1話が千文字程度から1万字超えまでと様々です。
ただ言わせてもらえるならば、短編集などの形を取らないかぎりは数百文字1話にすると読みにくいですね。コメディーなどならばまだ良いですが、バトルや恋愛、推理などのロングストーリーだとなかなか辛いものがあります。
(※この数字は人によって個人差があります)
自分が好きな作品で、1話の長さが読みやすいなーと思うものの文字数を話数で割ってみて、何千文字ぐらいかということを計算してみると面白いですよ。
あまりに更新話数に対して文字数が少ないと、1話が読みにくくなるのでそれだけでもある程度の作品を選別することができます。それに更新速度を増やして全然物語が進んでいないということもありますので。とここまでは書いたところで自分の傷がえぐられてきたので次に移ります。
文字数は通常のライトノベル一冊が10万字から30万字の間におさまるとでも言えばわかるでしょうか。5千文字×20話でだいたい10万字です。100万を超えれば長い話ですかね。読み応えがあります。5万字で中編、短編だと数百文字ぐらいが特に短いものとなりますね。
私は現在は3千文字を目安にしています。基本はそれ以上を目指して一話にしておりますがファンタジーは終盤にいくに従い一話が長くなって、完結間際だと5千文字近いのもちらほらと。
感想欄はなんとも言えませんね。ただ、人に流されやすい人はあまり見ないことがいいと思います。というのも、一定以上の人気を誇る作品には厳しい批判から単なる叩きまでボッコボコに言う人もいます。そういったコメントを見たときに、(ああ、この作品は面白くないんだ)と思ってしまうと好みの作品を逃す場合があります。こちらはランキングなどから探す場合に気をつけてほしいところでしょうか。ただ、叩かれるのには理由があって、それに気づくと急に作品に対して客観的に見てしまい、ああ、この作品は苦手だ、と気づくこともあります。まあ一長一短でしょうか。
作品の細かな部分についての質問や指摘が飛び交う物語だと設定まで作って書こうとしている作品が多くなりますね。
作者が返信している場合はそれも参考の一つですね。
最後、あらすじです。
こればっかりはたくさん読んで、たくさん経験してくださいとしか言えません。
あらすじからは作者の作品に対する考えがもろに読み取れます。
たまに叩かれる、処女作ですので、とか拙い文章ですが、とかも特にどうでもいい範囲だと思います。何を書いたって、結局大事なのは中身ですし、処女作でも面白いものなんていくらでもあります。ただ、駄文だとか拙い文章だとか書いている人の作品の中には本当にミスが多くて感想欄で誤字指摘が飛び交っていることもあります。
検索キーワードには、宣伝用、検索用とジャンル分け、そして作品解説用があります。
例えばファンタジーやバトル、学園などは完全にジャンル分けのキーワードです。これで検索にかけても作品数が多すぎて総合評価順で比べた時なんてジャンル別ランキングと変わりない一覧が出ますね。
宣伝用は亜種としてはコンテストなどの応募用や、ハーレム、成り上がりなどといった物語の人気要素を検索に引っかかるようにと設定してあるものです。自分がそういう作品を読みたいと思った時にかけるのに一番楽なキーワードです。
そして解説用。これはその作品でのみ使われているような独自キーワードです。パッと見たときに作品のあらすじで紹介することではないけれど物語の魅力の一つを担うものとして惹かれるようなキーワードが設定されています。
ですので、検索キーワードで検索して解説用キーワードであらすじと合わせて見るといったところでしょうか。
他の検索方法としては、作者向けには自分の作品に感想を書いてくれた人や、逆お気に入りユーザーのページにいくというのがあります。
検索よりもずっと楽に好みの作品が見つかる可能性があります。
読み専門の方も、自分の好きな作品の作者のページにいって、他の作品やその人のお気に入り作品を読んでみるといいと思いますよ。
まあどの話にしても、単に私個人の意見でございますので、中には読了時間重視の人もいるんでしょうね……
後は更新速度も結構重要ですかね。あまりに遅いと作品の内容がわからなくなって読み直すなんてことになることも。
自分は筆の速い方だと自覚しているので嫌味になりかねないのであまり言いたくはなかったんですけど、話の内容がわかるぐらいまでは読まないと好みかどうかさえわからないですからね。