ランキングの傾向、ジャンル別と期間別
えーっと、何を話すんでしたっけ。ああ、そうだ、好みの小説の探し方でしたね。
とりあえず今回は小説家になろう内の探し方から話していきましょう。
まあここに書くのはあくまで私個人の探し方なので、これで見つからないようなものもあることはご理解くださいな。
基本はやはりランキングでしょうか。
これは言うまでもなく、といったところでランキングの端からあらすじやタイトルを見て好みだと思えば開いていけばいいでしょう。ただ気をつけてほしいのは、総合ランキングとジャンル別の話ですかね。
現在、小説家になろうをジャンル別に分けると、文学、コメディー、恋愛、推理、ホラー、学園、SF、ファンタジー、冒険、戦記、歴史、エッセイ、童話、詩、リプレイ、その他の16ジャンルになります。
リプレイはやや特殊な上に、新設なので解説は避けさせていただきますが、その他のジャンルの傾向についてさらりと。
まず、童話と恋愛、エッセイにホラー、コメディーなどは短編の数が多いです。
長くすることよりもさらっとオチが秀逸なものなどが印象に残りやすいのかもしれません。もちろん、必ずしも短編の総合評価が高いとは申しませんが。
童話やエッセイに関しては、日刊の敷居が低く、一つブックマークがつけば下位に、さらには一人のファンがポイントを入れるだけでも上位になることができます。
そして恋愛、戦記、学園、歴史。この四つは激戦区だと思いますね。
というのも、恋愛は人によってガラリと好みが変わったり、短編と長編などで作りが変わるからですね。そして学園は個人的には他のジャンルが噛むことがあり、予想がしづらいです。
戦記と歴史は作るのに実際の知識や考察が学園や童話に比べると問われ、しっかりと作り込まれていれば伸びる割合も多いですが、いかんせん読者とポイントの絶対数でファンタジーや恋愛より低めですね。おそらく平均点やマイナーラインも高めのような気がします。
そのあたりの具体的な数値は他のエッセイにて紹介されておりますね。
具体的には、アークロさんの「ジャンル別作品数とマイナーラインの関係調査」などでしょうか。
http://ncode.syosetu.com/n1020ce/
この数値を信頼するならば、戦記と歴史は絶対数が少ない分、高評価の影響が色濃く出ることでなんと900や1000という他のジャンルに追随を許さないほどのマイナーラインを出しています。
こうして見ると、人気のジャンルというのも考え物です。
コメディーやその他、文学はストーリーに関わらず、その時の人気作品もくるくると入れ替わっているような気がしますが、累計や年間で人気を見ているとほとんど変わりませんね。
その他だと、悪の組織に入社して成り上がっていく主人公の話とか、文学だと婚約者に裏切られた素朴な剣士の話がオススメの人気作品ですね。
そしてここからが本番、ファンタジー、冒険、SFの三つです。
厳密に言えばファンタジーとは異世界を舞台にした物語で、SFといえば現代にはない技術を主軸にした近未来物で、冒険といえば主人公が冒険をするものと全て違うジャンルなのですがその境界線を曖昧にしているものがあります。
そう、VRMMOです。
このジャンルが絡むことにより、どのジャンルにでも投稿できるようになっているのです。
まあそんなわけで、純粋なSFでも書籍化されている電子世界の管理人の話などを除けばSFの多くがこのジャンルに席巻されておりますね。
というわけでまとめてご紹介しましょう。
これらのジャンルは最も母体数が大きいがゆえに、上に登りつめるのも難しければ、ある程度のクオリティーがあれば読者もつきやすいです。
そして、思うように伸びないとつい、化け物みたいなポイントを叩き出すランカー勢と比べてしまうのかどうか、更新停止になるのが多いジャンルでもあります。
そして中途半端に評価の低い作品を放置することで、全体の平均点が下がるのでマイナーラインは低いですね。
しかしそれは質が悪いのばかりだということではなく、母体数が多いということは見る人が多く、見る人が多いならば面白い作品も見つけやすいということになりますね。
とりあえずネット小説でファンタジーが読みたいならなろうにくればいいとも思うのですよ。
で、こういったランキングは日刊、週間、月刊、四半期、年間、累計の期間別に分けられています。
この探し方が最もメジャーで、楽な探し方と言われています。
確かに簡単。好きなジャンル、または自分の今まで読んできた数からどれぐらいの作品を見つけたいのかを基準にランキングから好きなものを探せばいいのです。
日刊だとその時に先が期待されている作品。運や一話目の掴みなどに大きく左右され、一日で一気に投稿するなどの工夫次第で入ることもあるため、必ずしも良作とは限らないと言われることもあります。
週間だと日刊の中から面白かったという人が多かった作品。少し話数も溜まっていたりして、あらすじや話の内容がわかってくるぐらいでしょうか。
月刊だと軌道に乗ってきた作品ですね。まだ更新速度を落としていない作品も多く、日刊、週間で読者に見限られていないものがここにきます。
そして四半期、年間。もうここまで来ると、おそらく作者が更新速度をそれまでよりも落としたりしていると思います。そして中には書籍化や累計に足を突っ込んでいるものもあったり。
累計。もうここはなろうの代表作ばかり揃ってきています。書籍化しているものばかりで、各ジャンルのトップがここに揃っていますね。
こうしたランキングの中から、あらすじや題名を見て自分好みの作品を見つけるというのはおそらくほとんどの人がしていることでしょう。
では次回はランキング以外の探し方と、小説情報から見られる物語などを話していきます。
ジャンルは2016年現在、変更されており、それに伴いまた傾向も大きく変わっています。
また、作中であげたエッセイも現在は削除されておりあくまで連載当時のものとして考えていただければと思います、はい。