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かたつむり

作者: もものせ


僕が進む距離は小さく、いつもカルシウムがいっぱいのブロック塀を越えていけないよ



車に轢かれる覚悟して、近道だけど危険な道路を渡るのは正直怖いし。



途中には、なかなかのブロック塀があって、思わずそこで無駄な時間を過ごす



誘惑に負けた、でも殻は硬く守りは強くなったんだ。



だからと言って、車には勝てない。殻が重くて前より進む距離は小さくなった気もする



だけど



僕は上を見上げたんだ、僕は僕だろうと空に浮かぶ白い僕に似たヤツが言って、得意気に去っていった。




ああ、なんて僕は小さいんだろう。僕の進む距離はそれほど他人と変わらないなぁ



今更、気付く。だけど、僕は他人と比べて劣らなきゃいいなんて無様な考え持ちたくもない。



走る、走る、貪欲に。



走る、走る、あのブロック塀のカルシウムは尋常じゃないって噂だぞ



走る、走る、無駄に硬く重くなった殻が邪魔するけれど



しっかり背負って走っていくんだ。





馬鹿、馬鹿、僕の馬鹿野郎


カルシウムの取りすぎだ



まだ、僕は10センチくらいしか進めてない。





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